JAPANESE
現代文
西原剛先生
「文章の現実から逃げない」ことを信条に、明快な構造板書と豊富な具体例を用いて難解な入試問題を「誰でも分かる」レベルに解きほぐす。卒業論文では『文章論的文章読解指導法の研究』を執筆。文章の「客観性」だけでなく、時に「多義性」「曖昧さ」まで見遣りながら、文章読解に正面から向き合う正統派の現代文講義。
過去問演習は「時間意識」が大切です。基本的には、実際の試験時間内で古文や漢文も含むすべての問題を解くのが良いでしょう。解き終わった後は、「今解いた問題」とこれまでに解いた「他年度の問題」の共通点を考えてみてください。設問形式以外にも、「科学哲学の話が良く出るな」とか、「三年前の問題にもフーコーという名前が出ていたな」といった具合に、文章内容自体に共通点を見出だせることがあるはずです。そうなれば、普段の授業や問題集で「その話」が出てきたときに反応が良くなり、学習効果が高まります。あるいは、例えば「科学論」が頻出するということがわかれば、複数の問題集から「科学論を扱った文章」だけをピックアップして解くという対策を立てられます。
半年後に笑うのは、夏休み期間に「地味に」「淡々と」勉強を続けた生徒です。溢れる情報に踊らされず、自分に矢印を向けて、地道に進んでいきましょう!
志望大学が(ぼんやりとでも)決まっている人は過去問を解いてみましょう。現代文は、高校受験でも大学受験でも基本的にやることは変わりません(難しくなるだけです)。単元があるわけでもないので、高1生にもぜひチャレンジしてもらいたいです。周囲に同じ大学を志望する友人がいる場合、一緒に問題を解き、解答を見る前に、「何故その答えになるのか」を話し合ってみると良いでしょう。互いに意見を出し合うと、考え方の幅が広がるだけでなく、自分の読み方のクセに気づくことができます。
同じ内容を学んでも、「興味」の有り無しによって、学習効果には圧倒的な差がついてしまいます。夏休み期間は、普段はなかなか時間が割けないこと(映画館に通い詰める、一人旅をしてみる、など何でも良いです)に挑戦し、自分の中の「興味・関心」を広げたり、深めたりできると良いですね。
以下、WEB限定アドバイス!
西原先生のおススメ講座
講座名;スタンダード現代文
難関大合格を実現するための確かな土台を築く講座です。入試問題を主な題材として、文章構造を明示し、具体例を交えながら、文章読解の基本をわかりやすく伝えていきます。また、評論文重要語や近代文学史の解説も行い、現代文の得点力を総合的に高めます。