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生物 飯田高明先生の学習アドバイス

SCIENCE

生物

飯田高明先生

飯田高明先生

基礎から東大レベルまで、多くの教材を手掛け、全国模試のチーフを担当。また、授業でも全国レベルで受験生指導に情熱を傾けてきた。この豊富な経験に基づく抜群の指導力と温かい人間性が、絶妙のハーモニーを奏でている。“いきもの”をこよなく愛する心が君の好奇心と探究心を引き出し、知的興奮をじわじわ高めていく。

高2・1生 のキミへの学習アドバイス

今年の共通テスト飯田先生はどう見た?

 例年、共通テストでは、「〇〇を何というか」のように直接的に用語を問う問題は出題されません。ただし、概念的な知識、例えば「同義置換」、「ホックス遺伝子」などの意味を知っていないと、リード文の内容から理解することができず、正しい解答にたどり着けません。日頃から「用語の意味」を意識しながら学習をしていきましょう。

 共通テストでは、教科書にはない初見の内容が出題されるのが特徴といえます。そのような問題に対応するために求められる力は四つです。① リード文の内容を理解する力② グラフや表などデータを解析する力③実験を計画する力④ 会話文形式の問題などでディスカッションする力

 特に今年の問題はリード文が長文で、短時間に理解するのが難しかったと推察されます。模試や過去問を通して、これらの力を身につけていきましょう。

楽しみながら生物を学ぼう

 現在の生物学は、「分子生物学」を中心に発展しており、入試問題でも遺伝子やタンパク質に関連する内容は絶対避けて通れない必須の分野です。DNAやタンパク質に関連する内容は確実に理解できるように時間を割いて学習していきましょう。生物はどうしても暗記科目のイメージがありますが、共通テストを見てもわかるように近年の入試は暗記だけでは対応できません。「覚える」よりも「理解する」ことを意識して取り組むといいでしょう。

 「学校では生物を選択した、さあ受験で高得点とるぞ!」と意気込んだけれども、実際は何をどう勉強すればいいか暗中模索をしていることと思います。しかし、それは東進の講座や模試を通して解決できますから安心してください。

 「生物は一日にしてならず」です。生物の学習に充てられる時間はまだたっぷりありますから、毎日少しずつでいいので、生物学を楽しみながら学習していきましょう。