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古文 富井健二先生の学習アドバイス

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古文

富井健二先生

富井健二先生

入試に必要不可欠な、古文単語と古文読解を“ビジュアル”解説。基礎から応用まで難なくマスターさせ、古文が読めない受験生を根絶させる実力熱血講師。古文を簡単明瞭に解き明かし、速読の秘訣や古文特有の「教養」を伝授していく授業は、毎回受講生をうならせる。

高2・1生 のキミへの学習アドバイス

今年の共通テスト富井先生はどう見た?

 古文は4題の設問構成。問1は短文の解釈問題。単純に記憶した意味を聞くだけの設問ではなく文脈から意味を想定する傾向が強くなってきました。これからは覚えるだけでなく読解の中でその場に合った意味を捉えるようなトレーニングが必要になります。

 問2には古典文法の問題が復活しました。識別・助動詞・助詞・敬語などの文法事項を徹底的に強化しましょう。また、問4のように、和歌に関する出題が顕著です。和歌の修辞(枕詞・掛詞・序詞・縁語)などの知識や前後の文章から和歌の内容を考察する練習が必要になってきます。問3などにも見られるように、文脈を追う力(読解力)がないと正答を導けないような設問が出題されます。日ごろから読解練習をしておきましょう。

計画的に単語・文法を強化していこう

 古文単語と古典文法の知識を計画的に強化していきましょう。新高3生なら古文単語は300~400語(新高2生は150~200語)、古典文法なら用言・助動詞・助詞・識別(新高2生は用言と助動詞)の完全理解が必須事項です。そして、できるだけ早く古文読解にチャレンジしてください。ある程度基礎ができてきたら、読解の中で古文単語や古典文法を確認していくようにしましょう。

 古文常識(古文における価値観)を日頃の学習から身につけることが大切です。これからは古文常識が理解できていないと読解がスムーズにいかないような文章が出題されると予想されますので、国語便覧などで有名出典の梗概や古文常識の解説などをチェックしておくのもいいですね。

 受験勉強を始めるにあたって、第一志望校合格を目指して挑戦し続けてください。挑戦している以上、負けることはありません。本当の負けは挑戦することをやめた時です。

 どれほど高く見える頂も前に足を運んでさえいれば必ずそこに至ることができます。そしてそこから見えるもう一つの頂にまた登りたくなるものなのです。