MATH
数学
吉原修一郎先生
たくさんの生徒を第一志望合格へと導いてきた実績と、温かい人柄で圧倒的な支持を得ている数学講師。基礎から最難関まで、そして学年を問わず、目の前にいる生徒を思い、最高の授業を提供する。「数学って楽しい!」と絶賛される授業は常に生徒主体の対話形式で行われ、数学の思考法が自然と身に付くような工夫が随所に散りばめられている。
高3生にとって夏休みは学校生活から離れ自由な時間を手にする一方で、その時間を最大限に生かせるかが夏以降の伸びに大きく影響を与えます。夏休みを最大限に活用するためには、その助走区間となる5・6月の過ごし方を意識しましょう。この5・6月は「教科書レベルでの穴をなくすこと」はもちろんのこと「受験数学における定石となるアイデアを多く習得すること」にも時間を割かなくてはいけません。初めて聞いたアイデアは、それを使いこなすには相応の時間がかかります。夏までにできるだけアイデアを学び、夏は使いこなすための問題演習、そして夏以降の応用問題や過去問演習につなげていくのが理想です。定石を学ぶ時期が遅れるとその分だけ過去問演習に入る時期も遅くなってしまいます。
受験数学の定石となるアイデアは学校の授業でも教わることが多いと思いますが、東進の授業も併用すると効率的です。
学年が上がってまだ間もないですが、キミはもう受験生です。これからは一日一日の重みが変わってきます。焦ってあれこれと手を出すのではなく、地に足のついた効率の良い勉強をしていきましょう。もちろん高校生活最後の一年なので十分に楽しんでもらいたいと思いますが、「もう受験生」であることを忘れないでくださいね。
数学の勉強に関しては急ぐ必要はなく、毎日コツコツ学び続けることが大切です。ここでいう「学ぶ」とは「覚える」ことではなく「味わう」に近い感覚です。「なぜそのようなことが言えるのか?」「なぜそのように考えるのか?」という「なぜ?」を大切にしてください。その「なぜ?」には必ずしも正解があるわけではないので、答えを見つけようとしても見つからないこともあるでしょう。でもそれで構わないのです。「そのうちわかるさ」と気楽にいきましょう。
学校生活を大いに楽しんでください。少しずつ行事も解放されつつあると思います。部活動や委員会など大いに楽しみましょう。そしてその楽しみの中に潜む悩みや苦労を乗り越えていくことで、キミの人生が豊かになっていきます。勉強面や人間関係に悩むこともあるでしょう。つらいときは無理せずにキミが一番楽しいと思うことをやればいい。その後で振り返ってみると案外道が開けていることもあります。毎日を笑顔で過ごしてもらいたいと思っています。