大学入試の基礎知識 4⃣一般選抜(共通テスト、個別学力試験)part2

大学入試の基礎知識 4⃣一般選抜(共通テスト、個別学力試験)part2
大学入試の基礎知識 4⃣一般選抜(共通テスト、個別学力試験)part2

この記事は「大学入試の基礎知識 4⃣一般選抜(共通テスト、個別学力試験)」の続きです。そちらも併せてお読みください。


⑵国公立大学の一般選抜

国公立大学の一般選抜では、2次試験として共通テストを、2次試験として各大学個別の試験を課しており、これらの成績を合わせて合否の判定を行う。大学によっては、下記のように「傾斜配点」や「2段階選抜」を取り入れているところもある。


①傾斜配点

共通テストの成績を合否判定に利用する際には、各大学が独自の配点を定めることができる。その中でも、2次試験に課されない教科や、学部ごとに専攻する学問分野に関連する教科の配点は高くなることが多い。大阪大理学部の例でみると、共通テストの国語と地理歴史・公民は50%、外国語と理科と数学は25%、情報は10%に換算されることとなっており、2次試験を実施しない国語と地理歴史・公民の配点は高く、2次試験を実施する数学と理科、2025年度から導入された情報の配点は低く換算されている。



②2段階選抜

国公立大学の中には、共通テストによって第1段階の選抜を行い、これに合格した受験生のみが2次試験を受けることができるという「2段階選抜」を行っている場合がある。通常は、第1段階で選抜する人数が事前に発表されており(募集人員の3~5倍程度のことが多い)、受験生は共通テストの成績を自己採点してこれを基に出願の判断をすることになる。大学によっては、共通テストの成績は第1段階選抜のみに用い、合否判定は2次試験の成績のみで行うところもある。


◆国公立大学の1次試験(共通テスト)

1次試験(共通テスト)では、文系学部では、外国語、国語、数学2科目、地理歴史・公民から2科目、基礎のついた理科、情報の合計6教科8科目を課す場合が多い。理系学部では、外国語、国語、数学2科目、地理歴史・公民から1科目、理科から2科目、情報の合計6教科8科目を課す場合が多い。なお、難関大学を中心に、地歴公民の『地理総合/歴史総合/公共』は選択不可としている大学が多いので、注意が必要だ。


◆国公立大学の2次試験(個別学力試験)

国公立大学の2次試験は「分離・分割方式」で実施される。これは、個別学力試験の日程と募集人員を前期日程と後期日程の2つに分けて試験を実施する方式である。なお、一部の公立大学ではこのほかに中期日程の試験を行うところもある。これによって受験生は2回(または3回)の受験機会が得られることになる。言い換えれば、2校ないし3校に受験できるということだ。ただし、前期日程の試験で合格して入学手続をすると、中期・後期日程を受験していたとしても、合格となる資格がなくなってしまうので、通常は前期日程で第1志望校、後期日程で第2志望校に出願することになる(もちろん、両方とも第1志望校に出願してもよい)。


【後期日程について】

最近は、募集人員の一部を総合型選抜などの特別選抜に充てて後期日程の募集人員を少なくしている大学が多く、また、後期日程の募集を行わない大学もある。岡山大は2023年度から全学部で後期日程を廃止した。東京大は2016年度から推薦入試(学校推薦型選抜)を導入して後期日程の試験を廃止、同じく2016年度から推薦入試(学校推薦型選抜)とAO入試(総合型選抜)による特色入試を導入した京都大は、法学部を後期日程方式で実施していたが、2025年度入試から廃止した。大阪大は2017年度からAO入試(総合型選抜)および推薦入試(学校推薦型選抜)を導入し、8学部で後期日程を廃止した。一橋大は、2018年度から社会学部と法学部で後期日程を廃止すると同時に、全学部で推薦入試(学校推薦型選抜)を導入し、後期日程は経済学部とソーシャル・データサイエンス学部のみで実施。北海道大は、2022年度から医学部の後期日程を廃止した。


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