国際卓越研究大学としての未来構想 東京科学大学
Institute of Science Tokyo
東京工業大学と東京医科歯科大学の統合により誕生した東京科学大学は、世界トップレベルの科学系大学を目指している。2025年には、世界最高水準の研究大学を育成する「国際卓越研究大学」に日本で二番目に認定され、海外主要大学との交流を深めるなど国際共修に取り組んでいく。さらに「理工学と医歯学の越境など複数の視点を持って専門性を深めて、世界を変える突破力を養ってほしい」と語る田中雄二郎学長に、これからのビジョンについてお話を伺った。
東京にいながら普通に世界を感じられる環境で学ぶ
国際卓越研究大学とは、世界最高水準の研究力を目指すために政府から長期にわたって助成金を受けられる制度です。この制度に認定された私たちは、世界と競い合える教育環境を整えていきます。そんな環境で学んでほしいのは「志のある人」、より高いゴールを目指して、皆とともに高め合っていける人です。
一人ひとりがワールドクラスを目指してほしいし、そのためにはいつも世界を意識してほしい。そんな思いを込めたキーワードが「国際共修」です。さまざまな国から来た研究者や学生たちが隣にいるような環境で、みんなと交流しながら学ぶ。東京にいながらにして、普通に世界を感じられる環境を創っていきます。
一方では国外への留学にどんどん出ていける仕組みも整えます。留学先としてアメリカならハーバードやMIT、ヨーロッパではインペリアル・カレッジ・ロンドンやドイツのアーヘン工科大学などと戦略的パートナーシップを結び、相互交流を深めています。
本学に入ったらぜひ大学院まで進み、できれば一人でも多く博士課程まで進んでください。博士とはすなわち、世界でまだ誰も気づいていない問題を自分で見つけて、それを解くための仮説を立てて研究し、答えを見つけ出せる人です。言い換えれば未知の課題を解決できる人材であり、ゼロから1を創り出せる人材、すなわち日本の未来のために何より求められる人材です。そんな博士課程への進学を職業選択として考えられるよう、社会人給与に相当する生活費を支援する制度も整えていきます。
もう一点、理工学系の大学と医歯学系の大学の統合により生まれた本学として、力を入れていくのが医工連携です。医学と理工学テクノロジーの融合には、革新的な研究成果を生み出せる可能性があります。たとえばAIを活用した医療診断技術、ロボットによる高度な手術支援などが、すでに実用化されつつあります。その先を目指して医療に特化した量子、半導体、AI、ロボティクスとの連携による研究を進めていきます。












