志望校の選び方 1⃣大学選びのポイントpart2
この記事は、「志望校の選び方 1⃣大学選びのポイント」の続きです。よろしければそちらも併せてご覧ください。
⑵進みたい学部・学科を見つける
将来の方向性がある程度見えてきたら、目標を達成するために必要な専門知識やスキルを学ぶことができる学部・学科を調べよう。医師や看護師、薬剤師、建築士など、職業と大学の学部・学科が直結している場合は分かりやすいが、そうでない場合はどの学部・学科を選んだら良いかはすぐにはわかりにくい。まずは、大学にどんな学部・学科があるのかを調べ、その中から自分の目標に適した学部・学科を探していくと良いだろう。
しかし、近年では時代の変化に応じて、新しい名称の学部・学科も増加しており、文理融合型の学部・学科や「データサイエンス」、「地球社会共生」など名称だけでは学ぶ内容が想像しにくい学部・学科も多い。学びたい学問が学べるかどうかは、名称だけで判断するのではなく、カリキュラムを見て選ぶことが重要である。将来の職種によっては資格の取得が必要となる場合もあるので、どの学部・学科でどのような資格が取得できるかも確認しておこう。
教育内容を調べる際には、大学のホームページはもちろんのこと、大学情報サイト等を活用して、幅広く情報を集めることが重要である。「この大学ではどのような学問を学ぶことができるのか」、「自分の興味のある分野について学ぶにはどの学部・学科に進めばいいのか」などの情報をできるだけ多く集めて、自分のやりたいことが実現できる学部・学科を選びたい。
また、大学によっては、学部・学科単位ではなく、「類別」、「学門」、「学院」など独自の区分によって募集を行っている場合があるので、各大学のホームページなどで学びたい内容がどのように区分されているのかしっかり調べておこう。図2に慶應義塾大理工学部の「学門」の例を挙げた。参考にしてもらいたい。

⑶個別の大学を調べる
学びたい分野、学部・学科が決まったら、受験する大学を決めることになる。ただし、入試難易度や知名度だけで大学を選ぶと入学した後で後悔することにもなりかねない。大学を中退する原因の1つが、学生と大学とのミスマッチによるものといわれている。入学してから、「自分の学びたい内容がない」と中退してしまうケースも多い。受験前に自分の目的や性格にあった大学かどうか、オープンキャンパスなどを利用して、あらかじめ自分自身の目で確かめることが重要である。
また、その大学に在籍する教員の研究内容や著書に感銘を受け「この先生の講義を受講したい」といった動機があってもいい。最近では、文系理系を問わず全国各地の大学でどの教員がどのような研究や講義を行っているか、分野別に詳しくインタビューし紹介しているウェブサイトもある。また、多くの研究室はホームページを開設しているし、研究室への問い合わせや直接の訪問に応じている場合もある。ぜひ、調べてみてほしい。
大学選びの大前提として重要なことは、現在の成績で入れる大学を選ぶのではなく、自分が本当に「学びたい大学」を選ぶことである。仮に現在の成績を基準にして大学を選んだりすると、成績の伸びが現時点で止まってしまいかねない。
逆に、「この大学で学びたい」と強く願う大学を目標にすれば、その目標を叶えるために努力を惜しまず学習に励むことにつながるだろう。高い目標を持っていれば、それに応じて学力も伸びるものである。ぜひ、志を高く持って学習に取り組んでほしい。
以下、大学選びのポイントを列記してみよう。
①カリキュラムの特徴
大学で学ぶ科目は、大きく教養科目と専門科目に二分される、通常は、大学入学後1年次から教養科目と専門科目の両方を履修する場合が多いが、比率は大学により異なる。また、大学によっては、教養科目のほかに独自の科目群を設けている場合もある。
例えば大阪大では、低学年次では全学共通教育として、教養教育と国際性涵養教育があり、これらを中心に学ぶ。国際性涵養教育は、語学を実践的に修得し、国際化に対応するコミュニケーション能力を養うことを目的としている(図3)。このほか、AI/データサイエンスへの社会的需要の高まりにこたえるため、全学的にプログラムを導入している大学もある。

また、東京大では、すべての学生が、教養学部前期課程の6つの科類に分かれて入学し、3年次以降の後期課程で専門分野の学部・学科を選択することができる(図4)。
大学での学びの進め方は、大学によってさまざまであるが、大まかな傾向としては、大学の規模が大きいほど選択科目の自由度が大きい傾向にある。逆に単科大学など規模の小さい大学では、教員数も限られているため開設科目が少なくなってしまう。さらに、授業の方式も大学によって異なる。大教室の講義が中心の大学もあれば、少人数の講義やゼミが中心の大学もある。













