憧れの大学 人気の秘密に迫る! 第7回関西大学 システム理工学部 グリーンエレクトロニクス工学科編 Part4

憧れの大学 人気の秘密に迫る! 第7回関西大学 システム理工学部 グリーンエレクトロニクス工学科編 Part4
憧れの大学 人気の秘密に迫る! 第7回関西大学 システム理工学部 グリーンエレクトロニクス工学科編 Part4

この記事は「憧れの大学 人気の秘密に迫る! 第7回関西大学 システム理工学部 グリーンエレクトロニクス工学科編 Part3」の続きです。よろしければそちらも併せてご覧ください。



学士・修士・博士 段階を追って「潰しが効く」人材に

 大堀先生が教育で最も重視するのは、学年ごとに到達目標を明確に定めることだ。学部4年間に身につけてほしい力はコミュニケーション能力。「人の話を正しく受け取り、自分の言いたいことが人に伝わる——それがコミュニケーション能力です」。修士ではそこから一歩進み、学んだことを人に説明する段階へ。博士になると、まだ誰もやっていない領域を自ら開拓することが目標になる。

 こうした段階的な育成の根底にあるのが、「潰しが効く」人材を育てるという考えだ。「『潰れないように』ではなく、『潰しが効く』ように、バランスよく育てていきたい」。専門性という軸を持ちながら、社会に出た時にどんな局面でも応用できる力を同時に養う——先生がこの学科で目指す教育の骨格だ。

 さらに大堀先生は「作ることを知っている強さ」を強調する。半導体をプログラミングやAIで「使う」だけではなく、「どう作られているか」を知ることが、思考の深さに直結するという考えだ。「AIの発展も、それを支える半導体デバイスと製造プロセスの進歩なしには成り立ちません。なぜ計算できているのか——その問いを持てる人は、何も知らずに使っている人とは全く違う考え方ができるはずです」 



クリーンルームと台湾留学が「経験値」を積み上げる

 教育への思いを語る大堀先生が、特に力を込めたのはクリーンルームについてだ。「学科単位で全員が使えるクリーンルームは、全国的にみても非常に珍しい」と言う。学科が保有するクリーンルームで実験実習として活用できる環境は価値が高く、1年次から半導体製造の現場に近い学びを経験できる点が、同学科の大きな強みとなっている。「経験値は重要です。早い時期から半導体プロセスに触れて、知見を積み重ねていく。4年間で卒業したとしても、クリーンルームでの経験は、社会に出た時に確実に強みになります」

 台湾への短期留学(2年次・約3週間)についても、先生は台湾の大学に1年間勤務した自身の経験を重ねながら語る。「海外は若いうちに行った方がいい。実際に行ってみて合わなければそれはそれでいい。行かずに嫌だというのは合理的ではないですから。海外に行くと、英語の必要性も肌で感じます」

 1学年定員62名という少人数体制は、教員との距離を縮める。「教員たちは多岐にわたる専門知識を持っています。例えばスマホを持って行って『解説してください』と言ったら、各教員がそれぞれの視点で解説してくれる。わからないことがあれば、誰かに聞けば絶対に答えが返ってくる。これは最高の環境ですよ」

 最後に、大学に入学してくる高校生に期待することを聞くと、答えはシンプルだった。自らの経験を振り返り、「『なんでだろう』という気持ちを持っているだけで十分です。わかるまで調べる。その好奇心と、諦めないこと。素直で元気であること。技術的な部分は入学してから習得すればいい」。研究者の心構えとともに教えてくれた。




グリーンエレクトロニクス工学科
学びの特徴


教育用クリーンルーム


❶教育用クリーンルーム——1年次から全員が実習

 半導体製造に不可欠なクリーンルームを学科として保有。1年次から学科生全員が毎週の実習で使用できる環境は全国的にも非常に珍しい。所作から実験まで、現場に直結した学びを体験できる。


❷ハードからソフトまで一貫した学び

 「デバイス・物性」「装置・加⼯・計測・制御」「アナログ・ディジタル集積回路」「数値計算・情報」の4分野を柱に、数学・物理・化学の基礎から応⽤まで段階的に学習できる。さらに1〜3年次の毎学期、プログラミング実習が組み込まれており、ハードとソフトの両面から半導体を扱える人材を育てる。


❸台湾短期留学(2年次)・ポーランド留学(3年次)

 ※希望制

 2年次には半導体技術で世界をリードする台湾へ約3週間の短期留学。3年次にはポーランドの工科大学への留学(約1ヶ月間)も用意されており、グローバルな視野を早期から育む。


❹少人数教育(1学年62名・教員10名)

 ST比(教員1人あたりに対する学生数)が高く、4年次以降の卒業研究でもきめ細かい個別指導が可能。


❺産学連携PBL

 半導体関連企業と連携した課題解決型学習(PBL)を通じ、現場の課題に向合う実践力を培う。

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