
目指せ! 高2のうちに主要科目基礎力完成!


目指せ! 高2のうちに主要科目基礎力完成!
2023年度が目前だ。新高3生は来年度の入試に向けて、より一層学習を本格化させていることだろう。今月号では、大学入学共通テストの英語に関する東進独自分析と、「受験勉強は基礎固めから」を証明するデータを紹介する。これからの学習の参考にしてほしい。
探究重視の共通テスト
情報処理能力がより求められる
今年の大学入学共通テストのリーディングは、昨年より約8点下がり難化した。どのような特徴があったのかを明確にするために、受験生に比べてまだ問題に慣れていない新高3生・新高2生が挑んだ「共通テスト同日体験受験」のデータを分析した。
資料1は、大問ごとの得点率が、昨年と比べてどう変化したかを示している。前半に出題される探究型の問題のうち、大問1・2で得点率が大きく下がっている。この前半の難化で時間がとられたことで後半の長文読解に響き、時間切れとなった人が多かったと予想できる。
探究型の問題では、設問を解くために必要な情報を探し出して読む力が求められる。探究型の問題が増えたことで、共通テストでの語彙数は約6000語と、最後のセンター試験と比較して約1.4倍の文章量となった。解答時間の余裕がなくなるほど格段に増加している。一方、後半は正統派の長文読解が出題されている。設問を見ると本文とは違う単語・熟語や文法表現で書かれるなど、読解のために語彙力・文法力が必要なことには変わりはない。
共通テストに向けた訓練を通じて、慣れておくことが得点力向上のカギとなる。そのための土台となる基礎力は普遍だ。この時期の基礎固めの重要性を、次に紹介するデータで確認してほしい。
難関国立大現役合格を目指して主要科目を仕上げよう
共通テストレベルの基礎学力は、難関国立大現役合格率にどのような影響を与えているのだろうか。昨年度のデータをもとに、高3の4月の「共通テスト本番レベル模試」の受験者を英・国・数の得点率で6つのグループに分けて、各グループの合格率を調べた(資料2)。
その結果、4月の得点率と合格率は、きれいな階段状となった。得点率60%未満(=基礎力未完成)の合格率は、20.9%と低く、一方で得点率80%以上の合格率は72.3%と高い。高3の4月で80%以上の得点率が、合格への一つの目安と言えるだろう。いち早く突破しておきたい。
では、どのように学習に取り組めばいいのだろうか。今月の特集である共通テストの分析や「基礎力向上のススメ」、先輩の合格体験記を参考に今すぐ計画を立てて実行してほしい。
新高3生は新学年になる4月までに基礎力を完成させよう。新高2生は基礎の早期修得を心がけよう。

