難関大現役合格者 学校以外での勉強時間[高3]1日平均6時間32分!
難関大現役合格者 学校以外での勉強時間[高3]1日平均6時間32分!
学力の向上および合否は、学習の「質×量」で決まる。つまり、何をどのくらい勉強するかということであり、受験勉強を進める高校生にとって大変気になるところだろう。
今回は、「量」、つまり学習時間に着目して、前号に続き「合格発表直後アンケート」から、難関大学の現役合格者と、不合格者の学習量を分析した結果を紹介する。一つの指標として参考にしてほしい。
3年間の積み重ね258時間が合否を分ける!
まずは、今年の受験において難関国立・早慶・医学部医学科に見事現役合格を果たした生徒と、不合格となった生徒のそれぞれの学習時間(学校の授業以外)を比較したグラフ(資料1)を見てほしい。
結果は、合格者のほうが、不合格の生徒よりも高校3年間トータルで258時間多く学習していた。
さらに詳しくこのデータを見てみよう。学年別にこのデータを見ると、合格者のほうが高1で104時間、高2で57時間、高3で97時間学習時間が多かった。
今回アンケートの対象となった新大学1年生は、3年間、コロナ禍での高校生活を送ってきた。そのような逆境の中でも、合格者は高校入学時から、コツコツと最後まで学習を積み重ね、大きな成果を生み出したといえる。将来の受験を意識し、できるだけ早期に受験勉強を始めてほしい。
今まで思うように学習に取り組めなかった高3生は、高1・高2のときの分まで挽回する意識を持って勉強をスタートさせ、次に説明する学習時間を確保する行動を心がけてほしい。
毎日の学習+20分で難関大現役合格に近づく
次に、1日あたりの学習時間を見ていこう(資料2)。難関大に現役合格した高3生の1日あたりの学習時間(学校の授業以外)は、平均6時間32分であった。前述した学習時間の開きである258時間を埋めようとしたら、約40日、つまり1カ月半弱の日数が必要だ。不合格者との差に注目すると、一日あたりにするとわずか20分に満たない差だ。この小さな積み重ねが早期にできるか否かが、合否のカギを握るといえるだろう。
もちろん学習の量(=時間数)だけではなく、質が重要なことは言うまでもない。質の高い有効な学習時間を十分に確保するために、まずは「目標を持つ」「計画を立てる」そして「実行する」ことが重要だ。時間をうまく使うことで、勉強のみならず、勉強と学校行事や部活動を両立させるヒントも得られるだろう。
すでに受験勉強をスタートしている高校生は、自分で限界を決めるのではなく、より高みを目指して学習を進めよう!
【このアンケートについて】
調査方法 インターネット調査を実施(東進生に限定せず、広く一般の受験生を対象とした)
調査大学
①国立大学
東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、東京工業大学、一橋大学、神戸大学、医学部医学科
②私立大学
早稲田大学、慶應義塾大学、医学部医学科
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