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激変する今を知ってほしい 大学入試新時代

激変する今を知ってほしい 大学入試新時代
激変する今を知ってほしい 大学入試新時代

現在の高校生を取り巻く大学入試は、激変の渦中にありご父母世代から大きく変化しています。ここでは、最新の大学入試の状況や共通テストや多様化する入試選抜方法についてご紹介します。 


大きな社会変動の中で逞しく生きる力を測る入試へ

 18歳人口がピークだったのが、今の高校生のご父母の多くが受験生世代だった1992 年でした。同年205 万人だった18歳人口は、2023 年には前年より24531 人減少の109 万人となる。日本は生産年齢人口の急減、グローバル化への進展や技術革新など、社会変動の中にあります。

 このような状況で、世界中のさまざまな国の人たちと対等に渡り合って活躍するためには、これまでのような知識偏重の勉強だけでは太刀打ちができなくなってきました。これからは自ら問題を発見し、答えを生み出し、新たな価値を創造する力が求められます。文部科学省は「①知識・技能」「②思考力・判断力・表現力」「③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」、これらを「学力の3要素」として、バランスよく育む教育改革を行っています。

 その改革の一つが大学入学共通テストへの移行です。2021 年、「知識」に重きを置く出題であったセンター試験から、それらを活用する「思考力・判断力・表現力」を重視した共通テストへと移行しました。

 共通テストで求められるのは探究する力や、大量のデータを高速処理する力です。センター試験時代と比べると、知識だけで解ける問題は少なく、出題される問題は見たこともないタイプの問題の数々です。


2025年度、入試が変わる学習指導要領が新課程に

 現在の大学教育改革は、主に「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」を元に進められています。大学教育改革の主な取り組みとなるのが「文理横断・学修の幅を広げる教育」「時代の変化に応じた迅速かつ柔軟なプログラム編成」などで、さまざまな改革が実施されています。

 2022 年4月の高校入学生から新しい学習指導要領が導入されたのは、前述の大学教育改革と密接に連携しています。変わる大学で学ぶにあたり、必要な資質となる学力を入試で測ることになるのです。

 その一つが新課程で導入された「情報Ⅰ」です。全員がプログラミングまでを学ぶことになり、実社会で必要となるリテラシーを身につけることを目指した内容です。2025 年度からの共通テストでも出題される予定で、国立大が必須化の方針を示している教科です(資料1)。



共通テストは全教科、時間との勝負


 2023年大学入学共通テストの志願者数は512581 人と、前年の530367人から17786人の減少(前年比96・6%)となりました。減少の主な要因としては、18歳人口の大幅な減少、学校推薦型選抜や総合型選抜を受験する現役生の増加、さらには既卒生の減少(5143 人減の71642 人、前年比93・3%)が挙げられます。

 出題傾向については前年と比べて大きな変化はありませんでした。共通テストでは、身につけた知識を活用して、提供された多くの「資料・表・グラフ・地図・写真・文章」を読み解き、必要な情報を抽出して最終的に適切な解答を導き出す力が求められます。全教科ともに限られた時間の中でスピーディーに問題を解く必要があるため、読解力も問われました。


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