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選択肢が増える入試のかたち 大学入試新時代

選択肢が増える入試のかたち 大学入試新時代
選択肢が増える入試のかたち 大学入試新時代

ご父母世代の入試では一般選抜(一般入試)が主流であったのに対して、現在の入試では総合型選抜(AO入試)と学校推薦型選抜(推薦入試)の割合が国公立・私立共に増えています。その変遷と現状をお伝えします。


総合型選抜・学校推薦型選抜 これまでの流れ

 1990年、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が、それまで欧米で行われていたAO入試(現:総合型選抜)を日本で初めて実施しました。国立大学でも、2000年に東北大学、筑波大学、九州大学が導入。以来、国公立、私立ともに、総合型選抜・学校推薦型選抜を実施する大学は年々増加しています。近年では、大学入試改革をきっかけに、その試験内容も著しく変化しています。時流と共に進化を続ける総合型選抜・学校推薦型選抜では、どのような力が求められているのでしょうか。

 これまでの入試では、一般選抜(一般入試)で知識や解答までに早さなどを見る、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)で個性や文章力、表現力を見る、といったように、両者の質と内容に大きな隔たりが存在していました。しかし大学入試改革では、選抜方式にかかわらず、学力の3要素を多面的・総合的に評価することが打ち出されました。そのため一般選抜でも、調査書や提出書類などでこれらの力を評価したり、総合型選抜でも基礎学力の有無を把握するように義務づけたりする動きが広がっています。大学入試改革を機に徐々に入試方式間の壁がなくなり、学力だけでなく意欲や将来の夢・志を踏まえた「生徒自身」がさまざまな角度から評価されるようになりつつあります。次に大学の募集定員や志願者数の推移を見ていきましょう。


実施大学・募集定員ともに増加傾向

■国公立大学

2012年度から10年間で総合型選抜の実施学部数は1.9倍に、募集人員は約2.2倍になりました。2022年度入試は実施大学102大学335学部、募集人員7,413人と過去最高でした。


■私立大学

 私立大学でも国立大学同様に総合型選抜の実施大学、募集人員、志願者、合格者共に拡大傾向にあります。志願者数は一般選抜が減少しているのに対して、総合型選抜は増加傾向です。


総合型選抜の特徴 生徒と大学の相性を測る

 総合型選抜は、大学がアドミッションポリシー(大学側が求める人物像をまとめたもの)と合致した人財と出会うために、提出書類や面接、小論文などさまざまな試験を組み合わせ、一人ひとりを丁寧に評価する入試方式です。合格基準を点数で定めている一般選抜とは違い、大学の欲しい人財に合わせて出願条件、試験内容、評価ポイントが決まります。

 総合型選抜で最も強く問われるのは、「あなたがこの大学で何を学び、どう将来に生かしていきたいのか」という意欲や情熱。アドミッションポリシーをよく理解し、志望動機や大学での研究内容を具体的に述べられるようにしておく必要があります。


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