


高3の8月末の得点が同じでも演習量で明確な差が!


受験生は夏に過去問演習をはじめ十分に学習を積むことができただろうか。演習を通じて、新たな課題が見つかったかもしれない。
そして9月、いよいよ受験勉強は次のステージに入る。入試までの時間は受験生みな平等だ。今月号では、入試のカギを握る「志望校対策」を取り上げている。まずは、現役合格者にとって秋以降の鍵となる選択科目の理科・地歴に関する注目の分析結果を紹介しよう。
演習の取り組み次第で最大10点近い得点差
夏の学習を通じて、新たに見つかった課題もあるだろう。大学入試は、ある科目で失点しても、ほかの科目でカバーして、総合点で合格を掴み取ることができる。秋以降の学習では、課題の克服はもちろん、これから伸びていく科目を強化することも重要となる。つまり、現役生にとっては、選択科目の強化が重要なポイントとなってくる。
資料は、昨年の東進に通う高3生のうち、8月末時点で東進の「共通テスト本番レベル模試」で平均点±10点に属していたグループを、演習の取り組み年数別に入試本番での得点を比較したものだ。ここでいう演習とは東進の「過去問演習講座大学入学共通テスト対策」の取り組み年数を示している。
順に見ていこう。地歴は、演習年数8年分を超えると、3年分以下の場合と比べて世界史B9.2点、日本史B5.7点、地理B2.6点の差が生まれた。理科は、物理9.4点、化学9.4点、生物5.3点の差だった。
演習の取り組み年数だけでも顕著な得点差が明らかになった。現時点で不安な分野はこの9月に最終確認を行い、弱点を克服しさらなる得点アップを目指そう。未修範囲が残っている場合は、早急に終わらせて演習を重ねていこう。
現役生は最後まで伸びる 共通テストのトレーニングは継続を
現役生は、最後まで伸びると言われるが、選択科目の強化と苦手分野の克服が今後の鍵を握る。主要科目に比べ、これまで比重が小さかった選択科目の学習時間を、今後のスケジュールのなかでしっかり確保していきたい。
今回のデータの結果は、二次・私大の試験にも同様に当てはまる。今から志望校対策を本格的にスタートさせてほしい。基礎力がまだ不十分という受験生は二次・私大レベルの問題に触れながら、まずは一日でも早く共通テストレベルでの合格点突破を目指そう。
さらに大学入学共通テストでも力を発揮できる現役生は最後まで伸びる共通テストのトレーニングは継続をよう、トレーニングは定期的に行っておきたい。東進では11月5日(日)「全国統一高校生テスト」(共通テスト対応・無料招待)、12月17日(日)「最終共通テスト本番レベル模試」の実施を予定している。定期的に模試を活用して弱点を見つけ出し、その都度克服していこう。