憧れの職業を追え! 総合電機メーカーでヨーロッパを舞台にエアコンを販売市場の声を設計に届け製品づくりに生かす②
(2023.09.14)
学園祭の裏方を通じて一つのものをみんなで協力して形にする楽しさに目覚める
バスケ部に打ち込みながら勉強も頑張り、明治大学へ進学した津野さん。システムエンジニアだった父親の影響から、プログラミングに興味があったが、その道に進むかは分からなかった。そこで、将来の選択肢を広く持てるよう、文系から理系までのカリキュラムを幅広く学べる、「情報コミュニケーション学部」に進学した。
大学時代に打ち込んだのは、学園祭実行委員会の仕事だ。中高は自身がプレイヤーとして頑張ってきたが、学園祭の実行委員は誰かをサポートしたり、間に立って調整したりする裏方の役割がメイン。近隣の商店街を回って、パンフレットを掲載する代わりに協賛金を出してもらう、渉外部門の仕事も経験した。「学園祭の活動を通じて『一つのものをみんなで形にする楽しみさ』に目覚めました。そういった体制で一つの目標に向かう仕事に就くなら、より規模が大きく、生活に身近な形のある商品を扱っている会社が面白そうだと考え、総合電機メーカーを中心に就職活動を行うことにしたんです」
ちなみに、大学でプログラミングの授業も選択したが、津野さんはプログラムが思うように書けず、「向いていないと実感した」と振り返る。総合電機メーカーの中で、第一志望は三菱電機だった。そのきっかけは大学3年生のときに参加したインターンだ。
「岐阜県にある中津川製作所で、一週間ほど体験をさせてもらったのですが、社員の皆さんが真摯に仕事に取り組まれていて、誠実な方が多いところに惹かれました」