


安河内哲也先生講演レポート AI時代に必要な英語力とは?①
(2023.11.20)


日本教育新聞社と株式会社ナガセ共催の「夏の教育セミナー」。高等学校の先生方を対象に、「2025年共通テストと新学習指導要領」をテーマにしたセミナーを、四年ぶりに会場で実施いたしました。
白熱した講演の中から、東進英語講師の安河内哲也先生の講演を一部ご紹介します。
AI時代に教室で育みたい5つの力
AI時代に必要な英語力とは何でしょうか?AIにはできず、人間にはできること。それは共感し、対話する力だと思います。私の代わりにロボットが喋っても、おもしろくないですよね。おもしろい話をする力、発表する力はまさにAI時代に必要な力と言えます。
人を説得する力や相手はこういうふうに考えているのではという想像的理解力。そして、新しいものを創造する力も非常に重要です。過去のデータに基づいて提案をするChatGPT には新しい概念を作り出すことはできませんから。
共通テストとも親和性の高い活動型授業
私たちが教室でやるべきことは、こういった英語力を育てることです。そのためには活動型の授業が絶対に大切だと思っています。活動型の授業といっても、インプットも重要。読解力、聞く力も大切になります。AI時代の読解力とは言葉の向こう側にある行間を推測する力です。また、Chat GPTが生成する英語をすばやく読み取る速読力や、文章の矛盾点を見抜く検証力、さらに、出てきた英語にアレンジを加える編集力も大切になってきます。
これらの能力は、共通テストで試される力とかなり符合しています。AI時代を生き抜く子どもたちの英語力を育むために、私たちも子どもたちと一緒に学びを深めていきましょう。