共通テスト目前 継続学習で1日1点以上伸びる!!
「入試本番までの残りの期間で、どれだけ得点が伸びるのか」「点でも多く伸ばすにはどうすればいいのか」、それがこの時期の受験生が最も知りたいことではないだろうか。
現役生には、この1カ月の学習次第で共通テスト本番の得点を大きく変える力がある。そこで、昨年の受験生の結果をもとに、この1カ月間でどれだけ成績を伸ばすことができるのか明らかにしよう。
国公立大現役合格者の59.4%が直前に1日1点以上伸ばした!
資料1は、国公立大学に現役合格した東進生のうち、「最終12月共通テスト本番レベル模試」(2022年12月実施)から、2023年共通テスト本番までの間に、5教科7科目(900点満点)で得点を1日に何点伸ばしたかを示したものである。
分析の結果、国公立大合格者の59.4%が1日1点以上得点を伸ばしていた。合否を左右する1点の間に何百人もひしめくなかで、この1点の価値は大きい。なかには1日3点以上で、合計100点以上も得点を伸ばした合格者もいる。残された時間のなかで、粘り強い学習を続けて、どう得点を積み上げていくかを考えながら取り組もう。
要注意! マークミスの経験 難関大現役合格者61.0%
試験本番で、実力どおりに解答できても、マークミスをしてしまうと得点に結びつかない。マークミスは絶対にしないようにしよう。しかし、難関大に現役合格した生徒に聞いたアンケートでは、「マークミスをしたことがある」と答えた割合は61.0%と6割を超える結果だった(資料2)。昨年の同調査では「はい」が71.0%だったため、10ポイント下がった。とはいえ、まだまだ多くの受験生がマークミスをした経験がある事実を認識してほしい。特に国公立大学を志望する受験生は、自己採点をもとに出願校を決定しなければならないので要注意だ。
この時期、何よりも怖いのは〝油断〟。改めて受験に臨む姿勢を正し、マークミスなどのケアレスミスを徹底的になくすよう対策をしておこう。「最終12月共通テスト本番レベル模試」(12月17日実施)の結果が返ってきたら、自己採点の結果と比較して、マークミスがなかったかを必ず確認して本番に備えたい。
最後に、たとえ共通テスト直前であっても国公立二次・私大対策を一切止めてしまわないようにしよう。今月は、各科目の直前期の取り組み方について一覧で掲載している。ぜひ参考にしてほしい。