就職からみた大学選び④ 大学院の学費・奨学金
(2023.12.07)
この記事は「就職からみた大学選び③ 大学院修了後の進路」の続きの内容です。こちらも併せてご覧ください。
大学院進学を考える際にまず気になるのは、学費であろう。表8は、国立大学院の学費である。入学料は、282,000円、授業料は535,800円で初年度納付金は817,800円(法科大学院を除く)である。
文部科学省が2004年の省令で定めたものであり、その金額は2023年現在まで据え置きのままである。
表9は2021年度の私立大学院の学費だが、博士前期課程(修士課程を含む)の「人文・社会科学」では入学料が199,805円、授業料が661,540円、施設設備費が64,428円で、初年度納付金は925,773円であり、国立大学院と大差はない。しかし、「理工・農学」では入学料が201,427円、授業料が865,700円、施設設備費が74,866円で初年度は1,141,992円と国立大学院を大きく上回っている。
日本学生支援機構の、大学院生への貸与月額を表10にまとめた。大学(学部)の場合は生計維持者(父母など)の収入・所得が基準となるが、大学院の場合には本人及び配偶者の収入・所得が基準となっており、奨学金の貸与は比較的容易である。しかし、奨学金は借り入れであることを忘れず、返済計画を考慮する必要があろう。
また、各大学院では独自の奨学金を設けているので、ホームページなどで確認するようにしておきたい。