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憧れの職業を追え!総合化学メーカー業界(東ソー株式会社)①

憧れの職業を追え!総合化学メーカー業界(東ソー株式会社)①
憧れの職業を追え!総合化学メーカー業界(東ソー株式会社)①

 日本には、売上高が1兆円を超える企業が約170社ある。そんな日本を代表する企業の一つが、山口県発の総合化学メーカー、東ソーだ。

 エスカレーターの手すりなどに使われる特殊合成ゴム、歯科用などに使われるファインセラミックス用ジルコニア粉末は世界シェアナンバーワン。海外19カ国に約50拠点を持ち、海外での売り上げが51%を占めるグローバル企業である。

 また、メディアによる「離職する人が少ない大企業ランキング」「新卒3年後定着率ランキング」などで上位につける、働きやすい企業としても知られる。

 2018年、同社に入社した齊藤由夏さんは、理系出身で事務系総合職として採用され、現在は人事部人事グループで働いている。「大学院に進むよりも、東ソーで働くことへの好奇心が勝った」と語る彼女の歩みを振り返ろう。


得意の理数で進学校に合格も 高校で躓き第一志望を逃す


 1995年、埼玉県さいたま市で生まれた齊藤さん。小学生の頃から理科と算数が得意だった。「算数って自分が理解して解いていれば、ハッキリと答えが出ますよね。それがすごく楽しかったんです。家では父がカブトムシ、クワガタ、ドジョウやメダカを飼っていたので私も生き物や植物に興味を持って、理科が好きになりました」

 一方、国語と社会は不得意で、中学に入ってもそれは変わらなかった。英語は特に問題なくできたため、高校受験の際には国語と社会の穴を数学と理科で埋めよう、将来は理系の道に進もうと考えていた。

 齊藤さんの第一志望は、埼玉県立浦和第一女子高等学校。校風に惹かれた。「説明会に行った時、けっして新しくはない校舎だったんですけれど、すごくきれいで空気が澄んでいる感じがしたんです。部活動をしている先輩の姿も見えて、この雰囲気ならやっていけるかもと思いました」

 2011年、合格を勝ち取った。埼玉県でも屈指の進学校で授業の難易度が高く、毎日の予習と復習が必須で、「勉強がとにかく大変でした」。それでも「昔から興味があった」という弓道部に入り、学校から弓道場まで片道約10キロの道のりを自転車で走りながら、部活に打ち込んだ。

 高校の思い出といえば、授業の合間の休み時間。「同級生に魅力的な人がたくさんいたんです。予想外の行動をする子もいれば、お笑い芸人のような子もいれば、よくわからない物理の話をしている天才肌の子もいる。毎日本当に楽しくて、笑いすぎて椅子から落ちたこともあります」

 塾に通い、大学受験を意識するようになった高1の時、とある大学の存在を知り、学園祭や説明会に行って、「ここで生物の勉強がしたい!」と思うようになった。

 しかし、高3になって得点源だった数学で躓いてしまう。悩んだ末に、浪人は考えていなかったため、現在の実力で学びたい分野のある埼玉大学の理学部に進学した。

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