新高3生・新高2生必読! 大学受験の新常識
受験生の一般選抜が本格化する2月。新高3生は受験勉強の本格スタートを切る時期であり、新高2生にとってはそれぞれの志望校合格に向けた計画を見通すタイミングだろう。ここでは、今の大学入試を取り巻く新常識を紹介する。
最新の共通テストを解きまずは現状を把握せよ!
新高3生・新高2生は、先月実施された大学入学共通テストの問題を解いてみただろうか。来年からは新課程の試験となり、傾向の変化や「情報Ⅰ」の初実施など、新しい対策が必要になるが、共通テストで求められる探究する力や、大量のデータを高速処理する力がどのようなものかを実感することができるので、もしまだ解いていないのであれば、解いてみてほしい。
共通テストは先述の特徴から、問題文が長くなる傾向がある。共通テストとセンター試験を出題される英語(リーディング)の総語数で比較すると、2020年センター試験では約4300語であったのに対して、本年の共通テストでは6300語と年々増えており、センター試験と比較して約2000語多くなった(資料1)。
英語(リーディング)の出題内容は、語学学校主催のイベントについてのチラシ、ALT講師が書いたブログ記事、バーチャル遠足に関する学校新聞の記事など身近な話題を扱った英文から、時間の知覚やトウガラシなど辛い食べ物についての記事といった論理的文章まで多様な題材であった。第2問B以外のすべての大問で図、表、イラストが使用されており、複数の情報源から概要・要点を把握する力が求められた。来年の新課程対応の共通テストでも、知識だけで解くことができない問題や、新傾向の問題に取り組むことになる。訓練を重ね経験値を上げていくことが必要だ。
志望校合格への設計図を描こう!
知識だけでは太刀打ちできない手ごわい共通テストを見据えながら、志望校合格を掴むためには、合格に必要な勉強や時間を見極めた合格設計図が必須だ。ここで示すポイントを確認しながら、受験生として加速をつけ、改めて志望校合格を目指してスタートを切ってほしい。
1.現状を把握しよう!
まずは自分の現時点の実力を正確に把握しよう。そのためにも模試が重要になる。1月実施の東進の「共通テスト同日体験受験」を受けていれば、その成績表で現状把握が可能だ。東進模試は本番レベルの絶対評価なので、一年後の目標得点と今の得点との差や、志望校の合格者の一年前の得点と比較することもできる。
まだ模試を受験したことがない場合は、2月18日(日)に実施される「第1回 2月 共通テスト本番レベル模試」を受験して、今の学力を科目ごとにしっかり把握しよう。
2.目標・志望校を確認
合格設計図は、目標・志望校を起点にして、逆算して作成していく。そこで、まずは未来の自分を思い描いてほしい。将来の夢を描き、その夢を実現するためにどこの大学・学部に行きたいのかを決めよう。自分の好きなことや得意なこと、憧れの人などから考えてみるのもいいだろう。
夢と目標が描けたら、そこから志望校を決め、志望校合格に求められる学力を知ろう。
3.合格設計図づくり開始!
現状を把握して、目標・志望校を確認したら、そのギャップをどう埋めていくのかを考えよう。これが合格設計図づくりの第一歩となる。志望校合格から逆算して、何月までにどの教科をどこまで修了するのか。共通テストや志望校の過去問にはいつから取り組んでいくのか。これからやるべきことを、年単位・半年単位・月単位・週単位へと具体化して、取り組む内容を明確にしよう。
「第1回 2月共通テスト本番レベル模試」など、今年の模試の日程も参考にして、合格設計図づくりに着手してほしい。