


新高3生必見!目指せ!高2のうちに主要科目基礎力完成!


新学年が目前だ。新高3生は来年度の入試に向けて、より一層学習を本格化させていることだろう。今月号では、今年の大学入学共通テストの英語リーディングに関する東進の注目ポイントと、「受験勉強は基礎固めから」を証明するデータを紹介しよう。これからの学習の参考にしてほしい。
新課程にも対応できる情報処理能力を鍛えよう
現行課程最後の実施となった今年の共通テスト。英語リーディングの試験では、現実の高校生や大学生に見られる具体的な状況設定を踏まえた、多種多様な英文が出題された。また、正確な情報処理が求められる設問の出題も共通テストの特徴として数多く出題された。
そのなかで今年の出題で東進が注目したのは、新課程共通テストを先取りした要素が含まれる第4問だ(資料1)。教室デザインについての記事と英語クラブの部員のアンケート結果を読み、クラブの部屋の改善案をまとめたプリントを完成させるといった問題だが、これは問題解決のために①課題の設定②情報の収集③整理・分析④まとめ・表現を行うといった探究活動の各プロセスを、問題上で追体験させるような出題となっていた。大学入試センターが2022年度に発表した「令和7年度大学入学共通テスト」試作問題の「生徒自身が問題を設定し、情報を収集・分析し意見をまとめ・表現する」という設定の出題意図に沿った問題と考えられる。
出題傾向の変化には、模試や演習といった訓練を通じて、慣れておくことが得点力向上のカギとなる。そのための土台となる基礎力は普遍の力だ。この時期の基礎固めの重要性を、次に紹介するデータで確認してほしい。

この春のうちに主要科目の完成を目指そう!
共通テストレベルの基礎学力は、難関国立大現役合格にどのような影響を与えているのだろうか。昨年度のデータをもとに、高3の4月の「共通テスト本番レベル模試」の受験者を英・数・国の得点率で6つのグループに分けて、各グループの合格率を調べた(資料2)。
その結果、4月時点での共通テスト本番レベル模試の得点率と合格率には、明らかに相関関係があることが分かった。得点率60%未満(=基礎力未完成)の合格率は、25.1%と低く、一方で得点率80%の合格率は77.3%までアップしている。高3の4月で80%以上の得点率が合格への一つの目安と言えるだろう。主要科目の得点率80%は、いち早く突破しておきたい。
では、どのように学習に取り組めばいいのだろうか。今月の特集である共通テストの分析や「基礎力向上のススメ」、先輩の合格体験記を参考に今すぐ計画を立てて実行してほしい。新高3生は新学年になる4月までに基礎力を完成させよう。新高2生は基礎の早期修得を心がけよう。
