入試の多様化①

入試の多様化①
入試の多様化①

 国立大学協会の「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度―国立大学協会の基本方針―」では、共通テストであらたに「情報」を加えた「6教科8科目」を課す方針が示されている。また、学校推薦型選抜や総合型選抜については、選抜時期の柔軟化やオンライン面接の活用により、今後も加速・拡大するとしている。さらに、英語の「読む」「書く」「聞く」「話す」の総合的な能力を評価するために英語民間試験を活用する際には、家庭環境や居住地域により受験することの負担が大きい受験生を考慮し、受験機会の公平性・公正性の確保が求められている。

 学校推薦型選抜、総合型選抜や英語外部試験を利用する選抜を実施する大学数は、国公私立大学全体で増加傾向にある。それぞれの選抜方法の特徴を理解し、自分に適した入試方式を選択したい。もちろん、1つの大学・学部・学科に対して複数の入試方式でチャレンジするのもよいだろう。

 今回の特集では、入試の多様化に関して、学校推薦型選抜、総合型選抜や英語外部試験利用について解説する。


1 入試方式の多様化

 グラフ1は、2023年度入試の入試形態別入学者の割合を示したものである。私立大学では、学校推薦型選抜・総合型選抜による入学者の割合は58.7%(前年度57.4%)にのぼり、一般選抜による入学者の割合は4 割程度となっている。国公立大学でも学校推薦型選抜・総合型選抜の導入は進んでおり、東京大や京都大でも実施されている。国立大学では18.1%、公立大学では30.1%の入学者が、学校推薦型選抜・総合型選抜によるものである。

 2023年度入試で学校推薦型選抜を実施した国立大学は77校(全体の93.9%)、公立大学は95校(全体の99.0%)であった。総合型選抜については、国立大学は64校(全体の78.0%)、公立大学は40校(全体の41.7%)となっている。

 また、総合型選抜は、2000年以降、AO入試として私立大学を中心に急激に導入が進んだ。2023年度入試は前年度から10校増加し国公私立大学662校(全体の84.7%)で実施された。

 学校推薦型選抜・総合型選抜は、自分の長所や能力が評価される入試方式を選んで受験したり、同じ大学を受験する機会が増えたりなど、受験生にとってメリットがある。大学にとっても、アドミッション・ポリシーに合ったモチベーションの高い学生を入学させることで、教育や研究に好影響を与えられるメリットがある。


資料1


グラフ1 大学入学者の入試形態別割合(2023 年度)

出典:文部科学省「令和5 年度国公私立大学入学者選抜実施状況」


資料1


グラフ2 総合型選抜(AO 入試)実施大学数の推移

出典:文部科学省「令和5 年度国公私立大学入学者選抜実施状況」

 

 2020年度までの推薦入試・AO入試では原則として学力試験を課さない場合が多かったため、結果的に大学生の学力低下を招いているとの批判があった。そのため、2021年度入試以降の学校推薦型選抜・総合型選抜では、各大学が実施する評価方法(小論文、プレゼンテーション、資格・検定試験の成績等)に加え、共通テストも用いて1 次選考や2 次選考を行う大学が増えている。一般選抜以外の方式においても一定の学力が要求されている。

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