


オープンキャンパス利用法~来場型とオンライン型のハイブリッド方式~➀


コロナ禍をきっかけに社会のオンライン化が進み、オープンキャンパスもオンライン開催が増えた。今年は京都大が5年ぶりに全学部で来場型企画を行うなど、多くの大学でコロナ禍以前のように来場型を主軸にした開催が予定されているが、一方で来場型に加えて、オープンキャンパスの様子を記録した動画や、VRによるキャンパスツアーなどのコンテンツを視聴できるオンライン型のオープンキャンパスを併用する大学も数多くある。動画を配信するだけでなく、オンラインで個別相談会を実施する大学もある。今回は、オープンキャンパスの利用方法や、主要大学のオープンキャンパスのスケジュールをまとめたので参考にしてもらいたい。
1 オープンキャンパスの利用法
オープンキャンパスは、大学のホームページや「大学案内」等の冊子ではわからない情報を体験的に得られ、キャンパスの雰囲気や学生たちの実際の様子などをリアルに知ることのできる、受験生にとって重要なイベントの1つだ。まだ志望校を決めかねている人はぜひ、気になっている大学のオープンキャンパスを一つでも多く体験してみることをおすすめする。「ここに行きたい!」と思える大学との出会いが、受験を勝ち抜くための大きなモチベーションになることは間違いない。従来のオープンキャンパスは実際にキャンパスを訪問する来場型だったが、コロナ禍以降、オンライン型のオープンキャンパスを実施する大学が一気に増えた。今年度も、多くの大学が来場型を実施する一方で、オンラインでの情報配信にも力を入れている。ぜひ、自分の目的やプランに合ったスタイルを選んでいこう。
⑴オンライン型のオープンキャンパス
前述の通り、近年はオンライン型のオープンキャンパスを実施する大学が一気に増えた。オンライン型の最大のメリットは時間的・距離的な制約を受けないということだろう。端末さえあれば、どこからでもアクセスできる。移動のための時間や交通費をかけることなく効率的にキャンパスの詳細な情報を手に入れることができるので、住んでいる場所から遠い志望校のオープンキャンパスにも気軽に参加できる。また気になる学校のオープンキャンパスの日程が複数重なってしまったとしても、オンラインなら両方参加できる。オンラインで個別相談会を実施している大学もある。事前に予約が必要な場合が多いが、zoomなどのアプリを利用し、教職員や在学生に、入試やキャンパスライフなどについて、自分が知りたいことを直接聞くことができる。オンラインオープンキャンパスで気になる学校が見つかったら、普段の平日に訪れてみるのも良いだろう。オープンキャンパスでは見られない実際のキャンパスの雰囲気を知ることができる。職員や在学生によるガイドがキャンパスを案内してくれるキャンパスツアーを行っている大学や、普段から一般市民にキャンパスを開放しておりキャンパス内を散策できる大学もあるので、志望校の入試広報センター等にキャンパスの見学が可能かどうか、問い合わせてみよう。
メリット
・自宅など、どの場所からでも参加可能であること
・遠方まで行く必要がなく、時間を有効活用しやすい
・交通費などの諸経費の削減が可能
・他大学のオープンキャンパスも同時に見ることができる(同日開催の場合)
・注目ポイントが動画にまとまるので、わかりやすい。何度でも視聴できる
・1 ~ 2 年生でも気後れなく参加しやすい
・チャットを使って質問できる場合がある
デメリット
・大学の実際の雰囲気を知ることができない
・教員や学生の自然な表情や会話を実感しにくい場合がある
・大学の周辺(施設・交通・飲食店など)の様子を見ることができない
・独自イベントの種類が劣る
・電車やバスなど、大学までの移動や移動時間を体感できない
オンラインでのオープンキャンパスでも、大学や企画の内容によって事前の申
し込みが必要な場合もある。各大学のホームページで確認しよう。特に個別相談
会などを申し込む場合は日時の予約も必要だ。