この夏のスタートに効果的な過去問演習法②
過去問演習で自分の弱点を知ろう!
■自分の弱点を知る
夏の時点では志望校の過去問をスラスラ解けないかもしれない。だからといってけっして焦らず、間違った問題を教科別・分野別に挙げていこう。それが、入試本番までに強化を行うべき所だ。徹底的に理解できるように学習スケジュールを組んでいこう。
また、弱点を正確に知るために心がけてほしいのは、過去問を解く際に入試本番と同じように集中し、制限時間を設けることだ。
■解けない理由を掴む
過去問を解く際に、思うように解答できない原因は主に三つある。
一つ目は「知識不足」。基礎的な知識が身についていないと解答はままならない。少しでも理解が曖昧だと感じたら、入試本番まで基礎・基本の確認を続け、テキストやノートを用いて徹底的に復習することで対処しよう。もし、未習分野がある場合は、夏のうちにできるだけ早くひととおり修了させよう。
二つ目は「演習不足」。学習した知識や解法をうまく発信・アウトプットできていない状態だ。「覚えている」「知っている」ことと、「それを使って問題が出題傾向を知る その次の課題は、志望校の「出題傾向を知る」こと。ひとくちに入試問題といっても、大学・学部によって出題傾向や形式は異なる。 例えば英語の場合、問題の数・問題文に占める長文のワード数・長文の種類(評論・説明文・小説・随筆など)・解答の方法(選択式か記述式か)・問題ごとの配点・頻出分野などが挙げられる。 こうした志望校の出題傾向について情報収集することは、これから本格的な志望校対策を進めていくうえで、非常に重要だ。解ける」ことには、大きな差がある。入試範囲の学習を修了させたうえで、志望校の過去問に取り組み、演習を重ねよう。出題傾向、頻出分野を知り、自分の知識を志望校が求める所まで高めていきたい。
三つ目が「時間不足」。これは問題解答にかける時間配分のミス、あるいは見極めの甘さに起因する。「知識不足」「演習不足」から解答できないのとは別問題だ。解消するには解くスピードを上げる訓練も必要になる。
何が原因で解けなかったかを、正確に把握するように心がけ、しっかり復習をしよう。
過去問は解いた後の学習が重要!
■演習の繰り返しで理解を深める
弱点を把握できたら、その部分を重点的に練習して鍛えよう。頻出の単元ジャンルの演習が多ければ多いほど、志望校合格はより近づく。受験は総得点での勝負。特に夏は得意科目を伸ばすだけではなく、弱点を克服し、総得点の底上げを目指そう。
■添削指導で課題がより明確に
難関大現役合格者に過去問を解いていて困ったことを質問したところ、「部分点がわからない」62・9%と「記述の採点ができない」57・0%が半分を超えた。得点や正誤を判断しづらいのが記述・論述問題の特徴だ。
東進生は、「過去問演習講座」を活用してほしい。採点と添削により、自分では気づかなかった弱点をはっきりさせることができる。