将来を考える大切な時期 高2生・高1生 現役合格者 志望校選択 高2の3月までの志望校決定73.0%!
夏休みに将来について考えた高2生・高1生も多いだろう。高3生になると受験勉強優先となり、ゆっくり将来について考える時間はなかなか取れないのが実情だ。だからこそ、今このタイミングでしっかりと将来を考え、大学受験に向けた明確な目標を持っておきたい。今号では君の進みたい将来に向かって計画を立てるきっかけとなるよう、本年見事に志望校現役合格した先輩たちが、どのように「進路選択」を行ったのかについて紹介する。
将来を見据えて自分にとって正しい選択をしよう!
難関大に現役合格した先輩たちに「文理を決めた時期」について尋ねると、高1の間と回答した現役合格者は82.5%に上った(資料1)。高1の段階である程度の方向性を決めることになるが、将来を見据えて本当に自分の将来に合った選択かどうかをしっかりと考えたうえで選択してほしい。
続けて文理選択の決め手についての結果を見ると、「興味ある学問があった」37.4%、「得意科目があった」24.7%、「将来の夢を実現するため」20.8%と前向きな文理選択が多数を占めた(資料2)。これからのデジタル化社会では文理関係なく数学の重要性が増していく。今、苦手だからと安易な選択をせず、今一度「夢・目標の実現のためにどうするべきか」から考えて選択してほしい。
志望校決定がやる気とモチベーションをアップさせる!
次に志望校決定時期に関するデータを紹介しよう。このデータも難関大現役合格者からの回答だ。すると、高1の3月までに志望校を決定していた割合は43.4%と、文理選択時期とは一致しないことが分かる。ただ、高2の3月までに志望校決定は73.0%と大多数を占める結果となった(資料3)。
文理選択といっても、国公立大受験者は6教科8科目をバランスよく学習する必要があり、私大の文系学部でも数学を必須とする大学もある。
何より今の高校生が将来活躍する社会は、AIなどの最新技術によってさらに進化していく。数学で鍛える論理的な思考力、的確に文章を読み解く国語力など、高校で学べる科目に無駄なものはない。文理の枠を超える柔軟な発想が社会をより良くしていくだろう。
高2生・高1生は自分の興味がわく学問分野は何か、そして進みたい将来について考えを深めてほしい。すでに夢や目標がはっきりしているならば、実現に向けた計画を立て、実行していこう。