2025 年度 大学入試スケジュール(私立大学)①
前回の国公立大学に続き、今回の特集では私立大学の入試スケジュールや入試変更点などについて紹介する。
2025年度入試からは新課程に対応した入試となるため、さまざまな変更点がある点は国公立大学と同様だが、私立大学では国公立大学以上に大学ごとや、同じ大学内でも学部ごとに新課程への対応状況や変更内容がまちまちとなっている。志望校・志望学部の受験方式や出題範囲については各大学の入試要項等をよく確認し、しっかりと準備するようにしたい。
【1】私立大学の入試スケジュール
表1に私立大学の2025年度入試スケジュールをまとめた。各選抜方式のスケジュールは次の通りである。
総合型選抜は、出願・選考が9月1日以降、合格発表が11月1日以降である。
学校推薦型選抜は、出願・選考が11月1日以降、合格発表が12月1日以降である。大学入学共通テスト(以下、共通テスト)は、本試験が2025年1月18~19日、追試験が2025年1月25~26日である。追試験の試験場は、原則として全国を2地区に分け、地区ごとに1箇所が設定される。共通テストを利用する方式の入試では通常、出願期間は共通テスト前に締め切りとなっていることが多いが、共通テスト後に出願可能な大学・学部も一部ある。
私立大学の一般選抜の個別学力試験は、原則として2月1日以降に実施される。個別学力試験では基本的に1つの日程で受験できる学部は1つとなっており、別の日程に設定されている学部同士では併願が可能であるが、同一日程に配置された学部同士は基本的には併願できないことが多い。ただし、全学部統一試験日として全学部から受験学部を選べる日程が別途設けられていたり、一回の試験で複数学部の合否判定を受けることができる制度が設けられていたりする場合もある。選択方法によっては志望する大学・学部に複数回チャレンジできる場合もあるので、よく調べておこう。
また、医療系の学部などでは筆記試験に加えて面接試験が設けられていること
も多く、別途 2 次試験の日程が設定されている。複数大学・学部を併願する場合
は日程がかぶらないよう注意しよう。