


2025年度大学入試(新課程入試)の概要②
(2024.10.22)


本記事は2025年度大学入試(新課程入試)の概要①の続きの記事です。こちらも併せてご覧ください。
2. 2025年度以降の共通テスト
2025年度入試からは上記の学習指導要領改訂に対応する。大学入試センターは、2025年度からの大学入学共通テスト(以下、共通テスト)についての表2のように変更すると公表した。
大きな変更点として『情報Ⅰ』が追加されたことが挙げられる。試験時間は60分となっている。大学入試センターホームページで公開された試作問題では、図1のようにプログラミングや関数についても出題されている。
『国語』は近現代以降の文章で大問が1問追加され、それにともなって試験時間が10分追加される。
『数学Ⅱ、数学B、数学C』では「数B」の「数列」「統計的な推測」、「数C」の「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」の4項目から3項目を選択し解答する。また試験時間が10分延長され70分となる。
地理歴史では『地理総合、地理探究』『歴史総合、日本史探究』『歴史総合、世界史探究』『公共、倫理』『公共、政治・経済』『地理総合/歴史総合/公共』の6科目から最大2科目を選択して解答する。このうち『地理総合/歴史総合/公共』は必履修科目を組み合わせた科目となっており、「地理総合」「歴史総合」「公共」の3つの出題範囲から2つを選択して解答する。また、 『歴史総合、日本史探究』と『歴史総合、世界史探究』については「日本史」「世界史」と「歴史総合」との複合科目として設定され、試作問題では大問の1つが『歴史総合』と共通問題であった。
