


2025年度大学入試(新課程入試)の概要③


本記事は2025年度大学入試(新課程入試)の概要②の続きの記事です。こちらも併せてご覧ください。
なお、地理歴史及び公民では科目選択について表3のような制限がある。2科目を選択し、そのうち1科目を『地理総合/歴史総合/公共』とする場合、もう1科目では『地理総合/歴史総合/公共』で選択したものと同一名称を含む科目を選択することはできない。具体的には、『地理総合/歴史総合/公共』で「地理総合」と「公共」を選択した場合はもう1科目として『地理総合、地理探究』『公共、倫理』『公共、政治・経済』を選択することはできない。また同様に、『公共、倫理』と『公共、政治・経済』の2科目を組み合わせて選択することはできない。

また、2025年度の共通テストについては、2021年度以前に高校に入学した受験生等の旧課程履修者を対象に、経過措置として旧課程に対応した試験問題が用意される。『旧●●』という形で対応する科目を選択することができるが、試験時間は新課程の試験と同じとなっている。そのため、数学のグループ②で『旧数学Ⅱ・旧数学B』を受験する場合も、試験時間は70分となる。
なお、2022年度以降に高校へ入学した受験生が旧課程の科目を受験することはできない。また、2025年度については新課程で行われる初めての共通テストであることに加えて旧課程科目と新課程科目が存在し、得点差が大きくなる可能性が例年よりも高いため、得点調整の条件が変更となっている。同一教科の科目間に加えて旧課程科目と新課程科目の間で平均点に差が出た場合にも行われる。具体的には、下の【対象教科】の科目間で【実施条件】のいずれかに当てはまる場合に得点調整が行われる。

Bの条件では、平均点が最高となる科目と最低となる科目の間で15 点以上の平均点差が生じていて、かつ各科目の成績を上位から順に並べて9段階
に区分した時の各段階の境目となる点数を比較し、その点差が20点以上になる箇所が1つでもある場合が対象となる。
ただし、受験者数が1万人未満の科目は対象外となる(『情報Ⅰ』と『旧情報』の間についてはいずれかの受験者数が1万人未満の場合も得点調整の対象となる)。なお、得点調整の実施の有無は、1月24日(金)に発表予定である。