


総合型・学校推薦型選抜の基礎知識② 東京大学編
(2024.10.28)


本記事は総合型・学校推薦型選抜の基礎知識①の続きの記事です。こちらも併せてご覧ください。
東京大学分析&学習アドバイス



東京大学では、2016年度から全学部で学校推薦型選抜を開始し、さらに2021年度入試から各高校の推薦枠を倍増させています。
なお東京大学の一般選抜は、科類ごとに受験し、合格者は3年次から成績を元に各学部に振り分けられますが、学校推薦型選抜は、初めから学部を指定して受験することができます。そのため、合格者は必ず希望の学部に進学できるというメリットがあります。
データで見る 東京大学 学校推薦型選抜
東京大学の学校推薦型選抜の募集人員は、開始年度から一貫して全学部合計100名程度です。過去5年で見ると、多少の上下はあるものの、志願者、一次選考合格者、最終合格者ともに増加しています。年々、間口が広がってきていることがわかります。
「世界的視野をもった市民的エリート」の育成を目標としている東京大学では、高い基礎学力として高校の成績上位者であることや指定の科目での高成績を求めます。さらに、共通テストで8割以上得点しているかも合格の目安に。いくら輝かしい実績があっても、これを突破しないと合格はできないため、共通テスト対策は必須です。ただし共通テストの得点目安としては、一般選抜よりも低い基準となるため、東京大学を第一志望としているなら活用すべきチャンスであると言えます。また、他大の総合型選抜・学校推薦型選抜との併願はできませんが、東京大学含め一般選抜となら併願できるため、二段構えで対策するのも手です。