全国統一高校生テスト

2024年10月 東京科学大学誕生②

2024年10月 東京科学大学誕生②
2024年10月 東京科学大学誕生②

本記事は、2024年10月 東京科学大学誕生①の続きの記事です。こちらも併せてご覧ください。


新たなサイエンスで未知なる社会課題に挑む

 東京科学大学では、異なる学問を融合、収斂して、新たなサイエンスを生み出していく。

 最近でも、執刀医に触覚(力覚)をフィードバックできる手術支援ロボット『Saroa』を、両大学で実用化している。患者の部位に触れ、そこから受ける抗力を確かめながら手術をする外科医にとって『Saroa』は、自分の手で直接手術をしている感覚で使用できる今までにないロボットだ。外科医のニーズに、エンジニアの技術がマッチし、新しいイノベーションは生まれた。

 「『Saroa』はロボット工学と医学の連携ですが、実用化という社会実装には、人文社会科学的な視点も含まれます。医工連携を超え、さまざまな学問とのコンバージェンス・サイエンスを展開していきます」(大竹理事長)


自分を高めたいと思いチャレンジすることが大切

 世界から多様な学生を求める東京科学大学だが、大竹理事長には、忘れられない学生がいるという。

 「その学生は、テレビで美味しい厚焼き玉子を出す店の紹介を見て、ふと『なぜ美味いのか?』と思ったそうです。重要なのはフライパンの材質で、恐らく銅、それも熱伝導率の高い純銅に近いのではないか、と考えた。彼はそこで止まらず、フライパンを自作し、試行錯誤を重ね、ついに美味しい厚焼き玉子を焼けるようになったんですね。彼は今、博士号を取って、自動車メーカーで活躍しています。高校生の頃、世の中をそういう目で見て、頭の使い方を鍛えることが一番大事だと思っています。数学の問題を解くのも、鍛える方法の一つですが、たとえばニュースを見て、それについて頭を働かせてみる。そうしたアプローチが大事です」(大竹理事長)

 なぜなのかと考える癖を、ぜひつけてほしいと田中学長も続ける。「受験勉強も人生経験です。そこから何を学ぶか。もちろん試験を突破する学力をつけることが目的ですが、それにプラスもう一つでも、何か多くを学ぶことができれば、それに勝るものはない」(田中学長)

 最後に二人から、東京科学大学を目指す高校生にメッセージをもらった。「科学の真理を極めたい、世のため人のために働きたい、その一つでも、両方でもいい。それに向かって自分を高めたいという学生に出会いたいです」(田中学長)

 「受験に限らず、たくさんの人が次を模索している時代です。自分の進むべき道を見つけ、その一歩を踏み出せるか。私たちは踏み出しました。自分を高めるためにチャレンジする学生を、東京科学大学は歓迎します」(大竹理事長)

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