君の未来を考えるセミナー特別編 ~失敗を恐れない、挑戦者になろう!~③
失敗を恐れない、挑戦者になろう!
講演タイトル>>起業家精神で切り開く!未来を創る勇気 – 挑戦と成長の物語 –
本記事は、君の未来を考えるセミナー特別編 ~失敗を恐れない、挑戦者になろう!~②
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スタートアップのサポートという自分の使命を見つけられたのは、劣等感と反骨心、そして人一倍ある好奇心の賜物だと大櫃先生は言う。 「学生時代は勉強ができませんでした。会社では、大きな組織の中でも自分の生き方は曲げたくない、それで偉くなれなくてもいいという反骨心がありました。そして人一倍の好奇心がありました。皆さんも好奇心旺盛だと思いますし、失っちゃいけない。もっともっと育ててください」 そこで大事なのが、興味をもって聞く力、見る目、話す力だ。この三つの能力をしっかり持っている起業家は、成長している。 「BASEの鶴岡さんは、お母さんが手芸が上手で、周囲の人から作品を譲ってほしいと言われるのを聞いていました。『お母さんみたいな人でも、日本中にものを届けられる仕組みをつくりたい』と思い、始めたのネットサービスショップのがBASEなんですね。それは好奇心であり、親を見る目、聞く力であり、発現した行動力だと思います」だからまだ、夢ややりたいことが見つからなくても、心配することも、あせる必要もないと大櫃先生は言う。 「好奇心を持って見て聞いていけば、必ず何か見つかります。それにITを掛け合わせれば、皆さん自身の起業家としての能力がきっと発現するでしょう」
スタートアップは、ワンマンより仲が良い方が、強いチームになると大櫃先生は断言する。「特に最近の若い人は、あまり喧嘩をしません。起業当初からお互いをリスペクトしながら、助け合ってやっていける」 これが今、20代30代の社長がスタートアップ業界で、圧倒的に活躍している要因の一つだ。 「そもそも起業って、一人だとしんどいし、二人でも対立したらしんどい。だから三人以上って僕はいつも話しています。特に四人だと、二対一にならないので喧嘩が起こりにくい。それに、ちょっと観点がずれていたり、余裕を持っていたりする人が一人いると、組織運営は上手くいくんですね」 たくさんの起業を見てきた先生は、四人目の余裕が意外と大事なことに加え、さらにチームを強くするポイントを続ける(資料2)。
「周りの人たちの応援を得ることはすごく重要で、良き理解者を得られる努力も必要ですね」 日本のユニコーン企業(創業10年以内で評価額10億ドル以上の未上場スタートアップ)はまだ少なく、その一番の要因は失敗に対する危惧だ。それがほかの国に比べ圧倒的に高いことが、日本の課題だと言われている。 「先が見通せない時代では、理想とする生き方や働き方を自分でしっかりイメージして、トライ&エラーを繰り返しながら前進していくことが必要です。理屈より実践、まずやってみなければ目標に近づけません」 小さな失敗を重ねて人は成長していく。失敗はつらいことだが、でも逃げないでほしいと大櫃先生は言う。 「失敗を乗り越えることで、人の立場に立って物事を考えられる人間へと成長できます。イーロン・マスクは『何も失敗ごとが起こっていないとしたら、十分にイノベーションを起こしていない証拠だ』と言っています。失敗がイノベーションに繋がっていく。『失敗を恐れない、挑戦者になろう』というメッセージで、この講義を終わります」