


新高3生必見!志望校合格目指して高2のうちに主要科目基礎力完成!


4月が目前だ。新高3生は来年度の入試に向けて、より一層学習を本格化させていることだろう。今月号では、新課程の大学入学共通テストで初出題となった「情報Ⅰ」に関する分析と、「受験勉強は基礎固めから」を証明する東進独自データを紹介しよう。これからの学習の参考にしてほしい。
新課程で初となった今年の共通テスト。注目されたのは新たに試験科目に追加された「情報Ⅰ」。試作問題と同じ構成で、コンピュータとプログラミングや、情報通信ネットワークとデータの活用が出題の大半を占めていた。平均点は69.26点と比較的高く、教科書に書かれている基本的な内容がしっかり押さえられていれば、十分高得点が狙える試験だった。
そのなかで東進が注目したのは、第3問のプログラミングに関する出題だ。資料1は今年受験に臨んだ東進生の共通テスト答案再現データから、各設問の正答率を分析したものだ。すると「キ(問2)」から正答率が下がっているのがわかる。これ以降の設問は実際にプログラムを書く力が問われる設問だった。
プログラミング問題で得点するためには、「プログラミング思考による事象の構造化」、つまりコードという形で表現する力・落とし込む力を身につけることがポイントだ。
「情報Ⅰ」に関しては、来年以降の出題傾向や難易度に関して見通しを立てるための手がかりが依然少ない中で、高得点を確保するために重要なのは、まず教科書に書かれている基本的な内容を早期に把握することだ。計画的に学習を進めてほしい。
共通テストレベルの基礎学力は、難関国立大現役合格にどのような影響を与えているのだろうか。昨年度のデータをもとに、高3の4月の「共通テスト本番レベル模試」の受験者を英・数・国の得点率で6つのグループに分けて、各グループの合格率を調べた(資料2)。
その結果、4月時点での共通テストレベル得点率と合格率には、明らかに関係があることが分かった。得点率60%未満(=基礎力未完成)の合格率は、22.3%と低く、一方で得点率80%以上の合格率は66.0%までアップしている。
この時期はインプットを徹底して基礎力を完成させること。そして、万全の志望校対策を行って、合格に必要な力を着実につけていこう。
では、どのように学習に取り組めばいいのだろうか。今号の特集である共通テストの分析や「基礎力向上のススメ」、先輩の合格体験記を参考に今すぐ計画を立てて実行してほしい。新高3生は4月までに基礎力を完成させよう。新高2生は基礎の早期修得を心がけよう。