


大学選びのポイント ⑶個別の大学を調べる Part5


この記事は 大学選びのポイント ⑶個別の大学を調べる Part4の続きです。こちらの記事も併せてご覧ください。
⑦教職員の充実度
教員の人数や年齢構成、教育・研究実績なども大学選びでは重要なポイントとなる。教員の人数が多いほうが手厚いサポートがあるといえる。大学を選ぶ際の1つの指標として、教員1人あたりの学生数(ST比)を比較してみるとよい。これが低い大学のほうが、面倒見がよくきめ細かい指導が期待できる。通常、教員1人あたりの学生数は、国公立大学よりも私立大学のほうが高く、理系よりも文系のほうが高い傾向にある。
⑧留学プログラムの充実度
留学支援制度が充実しているかどうかも確認しておきたい。日本人の学生の海外留学人口は年々上昇傾向にあり、2019年度には107,346人が留学していたが、コロナ禍の影響もあり2020年度は1,487人に激減した。2021年度には10,999人、2022年度には58,162人となり回復の兆しを見せている。
現在は、ビジネスの分野でも学問研究の分野でもグローバル化が進んでおり、大学入学前は留学を考えていなくても、入学後に留学したいと考えるようになる学生も多い。その際、留学先の大学で取得した単位が日本の大学の卒業単位として認められるかどうかが非常に重要である。これが認められないと、大学を4年で卒業することが難しくなる。
また、ホームページなどで海外の多くの大学と提携していると紹介されていても、実際にはほとんど留学の実績がない場合もあるので、実際に何人くらいが留学しているかも確認した方がよい。さらに、留学費用について大学のサポートがあるのかどうかも重要である。留学は可能だが、費用は全額自費で賄わなければならないという大学もある。
なお、海外留学の奨学金制度もある。学生交流に関する協定等に基づいて、派遣先大学等に8日以上1年以内の期間派遣するプログラムを実施する場合、資格・要件を満たす学生に奨学金を支援する制度である。各大学が対象学生の募集及び選考を行い、日本学生支援機構に申請することになっている。