


2025年度共通テスト結果分析
(2025.06.18)


(1)2025年度共通テスト
2025年度共通テストは、志願者数は495,171人で前年度から3,257人増加(前年度比100.7%)した。受験者数は462,066人で前年度から4,458人増加(同101.0%)となった。
今年度から新課程での入試が実施されたことにより、国立大学入試で「情報Ⅰ」が必須化された。数学は前述の通り数学②の「数学Ⅱ・数学B」に「数学C」が追加されて「数学Ⅱ、数学B、数学C」に、地歴・公民では「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」、「公共、倫理」、「公共、政治・経済」が受験科目となった。また、今年度に限り既卒生のための経過措置として、旧課程での受験が可能となった。
表1は、直近3年分の共通テストの平均点をまとめたものである。
各科目の平均点を見ていくと、「国語」(200点満点)は10.17点のアップ。数学では新課程の「数学Ⅰ、数学A」(100点満点)の平均点は53.51点、「数学Ⅱ、数学B、数学C」(100点満点)の平均点は51.56点で、「旧数学Ⅰ・旧数学A」(100点満点)は8.48点アップ、「旧数学Ⅱ・旧数学B」(100点満点)は1.68点アップとなった。基礎のつかない理科では「化学」(100点満点)で9.43点ダウン、「地学」(100点満点)で14.98点ダウンであった。「英語(リーディング)」(100点満点)は前年度から6.15点アップ、「英語(リスニング)」(100点満点)は5.93点ダウンとなった。初めての実施となった「情報Ⅰ」の平均点は69.26点となった。なお、今年度は得点調整が行われなかった。