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学校推薦型選抜 ー公募制推薦ー

学校推薦型選抜 ー公募制推薦ー
学校推薦型選抜 ー公募制推薦ー

 この記事は2025年6月26日公開の記事「学校推薦型選抜 ー指定校制推薦ー

の続きです。こちらも併せてご覧ください。


 学校推薦型選抜の特徴は、出身高校の校長の推薦を受け、主に調査書等で合否

を判定する入試制度である。総合型選抜との最大の違いは、校長による推薦の有

無だ。また、学校推薦型選抜では、小論文やプレゼンテーション、口頭試問など

の各大学が実施する評価方法もしくは共通テストの少なくともいずれか1つによ

る学力評価が必須とされている。

以下のように、学校推薦型選抜は大きく「指定校制」と「公募制」に分けられる。



今回は、公募制推薦について詳しく見ていく。


 公募制推薦は、大学が求める出願条件に合致し、学校長からの推薦があれば、

どの高校からでも出願することができる。大学・学部ごとに出願資格が異なるの

で、自分が出願資格を満たしているかどうか、募集要項で必ず確認しよう。

出願資格は主に、高1から高3の1学期までの成績(学習成績の状況(評定平

均値))、出席日数、部活動・生徒会活動、資格(英検など)、ボランティア等の実

績などである。通常、国公立大学では「全体の学習成績の状況(評定平均値)」

4.0以上や「学習成績概評」でA評価が要求される。私立大学では「全体の学習

成績の状況(評定平均値)」3.5以上(「学習成績概評」B評価以上)としている

ところが多いが、難関私立大学では国公立大学と同様の基準となっている場合も

ある。(「学習成績の状況」「学習成績概評」は「コラム」参照)

 選考は、志望理由書や調査書、推薦書などの書類審査と、面接試験、小論文試

験などによるものが多い。共通テストを課す場合もある。国公立大学の学校推薦

型選抜は公募制がほとんどで、私立大学に比べて募集人員も少ない。

 また、公募制推薦には地域枠推薦やスポーツ推薦などさまざまな種類がある。

医学部医学科では、地方の医師不足緩和のため、卒業後に一定期間地元の医療に

従事する等の条件で、地域枠推薦が実施されている大学もある。スポーツ推薦で

は、実技試験が課される場合が多い。

 近畿地方の私立大学では年内入試である公募制推薦の志願者が増加傾向にあ

り、一般選抜の志願者数が減少している。表2は、関西地区で関関同立(関西大・

関西学院大・同志社大・立命館大)に次ぐ、産近甲龍(京都産業大・近畿大・甲

南大・龍谷大)の公募制推薦の志願者・合格者の推移である。ことに京都産業大

は、志願者数で前年度比157.0%、合格者数で前年度比130.1%と急増している。

関西地区の公募制推薦は、他大学との併願ができる大学が多いこと、合格発表が

早期であることから、受験生の人気を集めている。

 なお、自己推薦を実施する大学もあるが、校長の推薦を必要としないものであ

るため、厳密には学校推薦型選抜には含まれず総合型選抜に分類される。


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