


入試の多様化 ー英語民間試験利用入試ー
(2025.07.01)


英検やTEAPなどの英語の民間試験(資格・検定試験、外部検定とも呼ばれる)を利用する、英語民間試験利用入試の導入が国公私立大学に広がっている。民間試験として採用されるのは「ケンブリッジ英語検定」「英検」「GTEC」「IELTS」「TEAP」「TEAP CBT」「TOEFL iBT」「TOEIC」の8種類だが、大学・学部・学科によって採用しない試験もあるので注意しよう。さらに、検定によってスコアの有効期限がある大学もある。
これらの試験は、英検のように日本の団体が主宰するものもあれば、TOEFLiBTのように海外の団体が主宰し、海外の受験者が多い試験もある。
グローバル化の進展により、異文化理解や異文化コミュニケーションはますます重要になり、英語力の向上が求められ、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能の習得が必要とされている。文部科学省も「平成27年度大学入学者選抜実施要項」からは、4技能を測るため、外国語の民間試験の活用を促している。
2021年度の共通テストにおいて、英語民間試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」が導入される予定が見送られたが、各大学の個別試験や総合型・学校推薦型選抜においては、英語民間試験を利用した入試が数多く行われている。
大学によって利用できる試験は異なり、利用方法も得点加算や得点換算、出願資格などさまざまであるため、詳細は募集要項などで各自確認しよう。一般選抜で英語民間試験を利用している国立大学(表4)と難関私立大学(表5)の例をまとめているので、参考にしてほしい。最新情報については、大学のホームページや募集要項などで各自確認しよう。