


オープンキャンパスの特徴と活用法②


●説明会に出席する
大学全体または学部・学科の説明会では、各学部・学科の強みやアピールポイ
ントがわかりやすく紹介される。大学生による説明や、教授との座談会などを実
施している大学もある。
●大学訪問で未来の自分を想像する
大学を実際に訪れることは、将来の自分を具体的に描く手がかりになる。キャ
ンパス内を歩きながら、どんな講義を受け、どんな仲間と過ごし、どんな日々を
送るのかを想像することができるだろう。学内の雰囲気に触れることで、自分に
合った学びの場かどうかを判断するヒントにもなる。「模擬授業」や「在学生との
交流イベント」なども実施されることがあり、事前に予約が必要な場合も多い。
また、大学によってはキャンパスの場所が複数に分かれていたり、交通手段が
限られていたりすることもある。訪問先がどのキャンパスなのか、事前にルート
を確認し、余裕を持ったスケジュールを立てるようにしよう。
●模擬講義や研究室公開で大学ならではの「学び」を知る
大学では、自ら学びを深める姿勢がより重要となる。模擬講義や研究室公開
(オープンラボ)に参加することで、高校までの授業とは異なる、大学ならではの
自由度や専門性を体感できるだろう。教授の講義の進め方、研究テーマの多様さ
にも注目してみてほしい。教室や実験設備の様子から、どんな環境で学ぶことに
なるのかも見えてくる。これらのプログラムは定員が決まっていることも多いた
め、事前予約が必要かどうかを事前に確認しておこう。
●受験準備に役立てる
オープンキャンパスでは、多くの場合、入試制度について詳しく説明される入
試説明会が設けられている。各学部の入試形式や配点、選抜方法の特徴を知るこ
とができる貴重な機会だ。ときには、予備校講師等による過去問の傾向分析や対
策講座が実施されることもある。入試本番までの勉強の進め方や自分に合った受
験方式を考える手助けになるので、積極的に参加してみよう。
【例】大阪大オープンキャンパス(2025年度)
大阪大では、来場型オープンキャンパスを学部ごとに年間を通じて開催す
る計画である。たとえば、6月21日(土)には人間科学部のオープンキャン
パス(学部説明や模擬授業、留学・国際交流セミナー・学生生活相談等)が
実施されている。主要な開催時期である夏休み期間中には、8月上旬から中
旬にかけて複数学部のイベントが集中開催される。たとえば経済学部は8月
8日(金)に学部長挨拶や模擬講義、在学生スピーチ等のプログラムを実施
予定で、法学部は8月12日(火)に模擬授業や教員・在学生による相談会(オ
ンラインライブ企画のパブリックビューイング併催)を行う計画である。
このように大阪大では学部ごとに日程が細かく分かれているため、受験を検討
している学部の開催日を事前に特設サイトで確認し、早めに予約手続きを行うこ
とが重要である。大阪大のオープンキャンパス特設サイトでは事前エントリー(マ
イページ登録)制が採られており、各学部プログラムの予約申込にはあらかじめ
マイページを作成しておく必要がある。