大学での学びの内容を知る①(文理融合系)
大学での学びの内容を知る①(文理融合系)
今回から5回にわたり、「大学での学びの内容を知る」をテーマに大学の先生方のインタビューを交えながら大学での学びについて紹介する。第1弾では「文理融合系の学び」をとりあげる。従来の文系・理系の枠組みを超えた新しい学問分野として注目されるこの分野は、多様化・複雑化する社会課題に対し、理系のデータ分析力と文系の社会的洞察を組み合わせて新たな価値を創出するアプローチとして注目されている。今回の特集では、一橋大ソーシャル・データサイエンス学部と名古屋大情報学部の学びの内容を紹介する。
1 文理融合系の学びの実例
~一橋大ソーシャル・データサイエンス学部~
一橋大は、森有礼が1875年に創設した商法講習所を源流とし、150年の歴史と伝統を持つ、「国際的に通用する産業界のリーダーたり得る人材育成」を理念とする大学である。その中で、2023年に新設されたソーシャル・データサイエンス学部は、社会科学とデータサイエンスを融合し、現代社会の複雑な課題を解決する「ソーシャル・データサイエンス」を学ぶ学部として、72年ぶりに創設された新学部である。
一橋大ソーシャル・データサイエンス学部では「興味関心を持つ業種において、幅広い観点からビジネスの革新や社会課題の解決に対する方策を提案・実行し、幅広い職種を経験しながら専門性を身につけていく、ソーシャル・データサイエンスのゼネラリスト」を養成することを目指し、ビジネス領域、社会課題領域、データサイエンスの3領域について、体系的な知識を修得させるカリキュラムを提供している。1学年60名の少人数対話型教育のもと、学生が1~2年次のうちは社会科学とデータサイエンスの基礎を幅広く学修し、3~4年次必修のゼミナールでは担当教員や他学生との濃密な議論を通じた深い学びを得るとともに、独自の問題意識を醸成する。
また、3年次必修のPBL(Project-Based Learning)演習では、外部企業・政策機関等との協働で、現実の問題意識やデータと対峙する中で、社会科学とデータサイエンスの知識を融合する経験を得ることができる。













