未来を拓く人財育成 東京理科大学 AIの次は何か?大切なのは予測できないものへの挑戦

未来を拓く人財育成 東京理科大学 AIの次は何か?大切なのは予測できないものへの挑戦
未来を拓く人財育成 東京理科大学 AIの次は何か?大切なのは予測できないものへの挑戦


   

 Profile

 茨城県出身。1977年東京大学工学部計数工学科卒業、1979年同大学院修士課程修了、1988年工学博士。通商産業省工業技術院を経て、東京大学で教授、副学長、理事などを歴任。2022年より現職。専門はシステム情報学。紫綬褒章や島津賞、市村学術賞功績賞など多数受賞。東京大学名誉教授。元国際計測連合会長。

 


 東京理科大学は1881年に、理学の普及を目指すため東京物理学講習所として創設された。いち早く明治時代に立ち上げられた、国内で東京大学に続き、二番目となる理系の教育機関である。創立以降、数多くの理系人材を輩出し続け、今では理工系の総合大学として日本随一の規模となっている。石川学長は「建学の精神“理学の普及を以て国運発展の基礎とする”に基づき、科学技術で世界を創造する人材育成に努めています」と語る。


AIの次は何か? 大切なのは予測できないものへの挑戦


 これまで誰も予測さえしていなかった――、そんな画期的な発明や発見が世の中を進化させてきました。劇的な変化を象徴する一例が、携帯電話からスマートフォンへの飛躍です。今どき電車に乗れば、スマホを見ていない人を見つけるほうが難しいでしょう。スマホは一昔前の車内風景を一変させるだけでなく、人の暮らし方そのものを大きく変えたのです。 

 

 では現在、世界を急激に変えつつある生成AIの次には、何が登場するでしょうか。もちろんまだ誰にも分かりません。けれども誰かが必ずAIの次を生み出そうと狙っているはずです。そして、そんな挑戦的な人材を本学は育てたいのです。 

 

 予測できる程度の変化では、社会は進化しません。根本的な質の転換につながる発明や発見こそが、新たなそして豊かな未来を創り出すのです。その原動力となるのが科学技術であり、その力がこれからの社会変革を引っ張っていきます。 

 

 建学の精神に示されているように、東京理科大学は約150年前から未来を見据えて、科学技術で次の時代をリードする人材を育て続けてきました。人材育成は、まず基盤固めから始まります。現時点で分かっている科学の知見をマスターしたうえで、次に何をすれば飛躍できるのかを考える。これからの日本に求められる「AIの次」を創造できる人材を育成するため、本学では再編に伴う改革として新学部・学科の設置を予定しています。


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