未来を拓く人財育成 大阪大学 日本初の「自動改札機」は地域課題解決に根ざした研究から生まれた

未来を拓く人財育成 大阪大学 日本初の「自動改札機」は地域課題解決に根ざした研究から生まれた
未来を拓く人財育成 大阪大学 日本初の「自動改札機」は地域課題解決に根ざした研究から生まれた


 江戸時代に設立された蘭学(洋学)の拠点「適塾」の自由闊達な学風を継承し、大学と社会の垣根を越えて地域と共に歩みながら時代の課題に果敢に挑み続け、産学連携でも社会課題を解決してきた大阪大学。総合知でイノベーションを推進し、世代を超えて「世のために尽くす」大学であり続けることの意義を、熊ノ郷淳総長にお聞きした。


日本初の「自動改札機」は地域課題解決に根ざした研究から生まれた

 1931年に大阪大学は、大阪の市民と経済界の要望によって設立されました。それ以来、本学は地域の課題を解決しながら、産業界と連携して社会実装や世界への貢献を続ける歴史を歩んできました。例えば1970年の大阪万博では、最寄り駅で一日10万人以上の乗降客をさばくため、世界で初めて「自動改札機」が導入されましたが、本学はその開発に中心的に関わっています。また1986年には、本学の研究者が数々の炎症反応で重要な役割を果たすIL-6というタンパク質を発見しました。IL-6の研究からリウマチの効果的な治療薬が開発され、今では世界で年間4000億円の市場となっています。最近でも日本で初めて、すべて国産部品による量子コンピュータの開発が本学で開発されるなど、この国のサイエンスを牽引し続けています。

 そうした革新的な研究の背景には、大阪大学の「精神的源流」である「適塾」の伝統があります。江戸時代、西洋医学を学んだ緒方洪庵が大阪の船場に設立した適塾では、塾生たちが雑魚寝しながら、自由に議論することで学びを深めました。適塾はその後、福沢諭吉、大村益次郎など、幕末から明治に活躍する多くの人材を輩出します。その自由闊達な精神は今もなお、学部間の垣根が低く、学生や教員が活発に交流する大阪大学に息づいています。

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