就職からみた大学選び①(総論、一般的な就職)part5
この記事は「就職からみた大学選び①(総論、一般的な就職)part4」の続きです。よろしければそちらもあわせてご覧ください。
2. 社会・企業が評価する学修経験
■関係学科別の就職率
表7は、文部科学省の「学校基本調査」を基に、学部・関係学科別の2024年3月卒業者の就職率を示したものである。文学部や外国語学部などを含む「人文科学」の就職率は83.5%、法学部や経済学部などを含む「社会科学」の就職率は86.5%であった。理系分野では「理学」が47.5%、「工学」が55.5%、「農学」 が65.4%であった。理系分野では大学院進学者が多いため、就職率は文系と比べて低くなる傾向がある。「医学」「歯学」では国家試験合格後の臨床研修が義務となっており、卒業直後の就職者はほとんどいない。「薬学」は75.6%であった。「看護学」は、現場での人材需要が高く、就職率は92.3%、理学療法士などを養成する「保健(その他)」は、86.5%であった。「家政」も、保育士や栄養士など就職に直結する資格取得を前提とした学部・学科が多く、90.8%。教員を目指す「教育」は89.8%であったが、臨時的任用(非常勤講師など)の割合は高い。「芸術」は、他分野と比べると定期採用が限られており、就職率も62.9%と低い。

■採用手法~インターンシップ~
2025年3月卒の学生から、政府によるインターンシップ等の取り扱いが変更となった。これまで特に定義が定まっていなかった「インターンシップ」を、その目的や実施する内容によって4つのタイプ(「オープン・カンパニー」「キャリア教育」「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」「高度専門型インターンシップ」)に類型化。このうち、以下の要件を満たすものが「インターンシップ(タイプ3)」と称して実施されることとなった。・就業体験要件(実施期間の半分を超える日数を就業体験に充当)
・指導要件(職場の社員が学生を指導し、学生にフィードバックを行う)
・実施期間要件(汎用的能力活用型は5日間以上、専門活用型は2週間以上)
・実施時期要件(卒業・修了前年度以降の長期休暇期間中)
・情報開示要件(学生情報を活用する旨等を募集要項等に明示)
また、企業等はこれらを満たす「インターンシップ」で取得した学生情報を、広報活動や採用選考活動の開始時期以降に使用できることとなり、ルールを満たしたうえで「インターンシップ」から採用選考活動への直結が正式に可能となった。
さらに2026年3月卒からは、以下の要件を満たせば6月1日より前に採用選考の実施が認められることとなった。
・卒業・修了年度に入る直前の春休み以降のタイミングで、産学協議会が2022年4月にまとめたタイプ3のうち専門活用型インターンシップを活用すること
・インターンシップ後の採用選考を経ること
このように、自らの能力を職場での実務体験を通じて見極める機会としてインターンシップを活用できるよう、枠組みの整理が進められている。参加する際は十分な学修を積み、将来を見据えて臨むようにしたい。

①プログラムの趣旨(目的)
②実施時期・期間、場所、募集人数、選抜方法、無給/有給等
③就業体験の内容(受け入れ職場に関する情報を含む)
④就業体験を行う際に必要な(求められる)能力
⑤インターンシップにおけるフィードバック
⑥採用活動開始以降に限り、インターンシップを通じて取得した学生情報を活用する旨(活用内容の記載は任意)
⑦当該年度のインターンシップ実施計画(時期・回数・規模等)
⑧インターンシップ実施に係る実績概要(過去2~3年程度)
⑨採用選考活動等の実績概要※企業による公表のみ
出典:「産学で変えるこれからのインターンシップー学生のキャリア形成支援活動の推進ー」 採用と大学教育の未来に関する産学協議会












