2026年度入試動向①(私立大学) 2025年度私立大学入試を振り返る
⑴私立大学の志願者数は前年より増加(前年度比106.8%)
日本私立学校振興・共済事業団「私立大学・短期大学等入学志願動向」によると、2025年度の私立大学の入学志願者数(一般・学校推薦型・総合型などすべての入試方式を含む延べ人数)は3,956,823人で、前年度から252,351人の増加(前年度比106.8%)、受験者数は3,780,031人で前年度よりも245,497人の増加(同106.9%)となった。志願者数は2013年度から増加を続けていたが、コロナ禍の影響で2020年度に減少に転じた。それ以降減少が続いていたが、2025年度は一転して増加した。一方で、入学定員は近年増加を続けていたものの、2025年度は502,755人と前年度から1,114人の減少(同99.8%)となっている。志願倍率(志願者数÷入学定員)は前年度から約0.52ポイント増加し、7.87倍となった。合格者数は1,465,691人で、前年度よりも24,980人減少(同98.3%)した。


表1およびグラフ3は、大学の学校所在地別にみた2020~2025年度の志願倍率(志願者数÷入学定員)である。2025年度は「千葉」「兵庫」で志願倍率が大きく上昇したほか、半数以上の地域で前年度よりアップした。他方、「宮城」「茨城・栃木・群馬」「北陸」「東海(愛知を除く)」「滋賀・奈良・和歌山」「広島」ではやや下降、もしくは下降となった。
首都圏や京阪神地区、愛知といった大都市圏では志願倍率が上昇したり、下降しても比較的ダウン幅が小さくなったりと、引き続き大規模大学の人気の高さがうかがえる。コロナ禍の収束や一時的な18歳人口増加の影響もあり、全体としては増加傾向に転じた。
表2(P 2)は、大学の学校所在地別に見た2020~2025年度の入学定員充足率(地域ごとの入学定員の合計に対する、大学への入学者数の割合)の推移を示した表である。こちらの表でも、大都市圏では安定的に定員を充足している一方で、地域によっては入学者数が入学定員の合計の8割未満である年度がある状況で、二極化が進行しているといえる。ただし、2025年度は全ての地域で前年度より入学定員充足率が改善しており、特に「東北(宮城を除く)」「四国」「九州(福岡を除く)」では大きく改善している。



表3およびグラフ4は、大学の入学定員を基準とした規模別の2020~2025年度の志願倍率(志願者数÷入学定員)である。規模の大小に関係なく、全体として志願倍率が高い傾向にある。2025年度を見ると、入学定員が「500~599人」の規模では志願倍率が減少、それ以外の規模で増加となった。入学定員が「3,000人以上」の大学では志願倍率が12.50倍である一方、1,000人未満の規模ではどの規模でも5倍を下回っており、ここでも大規模大学に人気が集中している様子が見て取れる。














