2026年度 国公立大学入試動向Ⅵ
本記事は「2026年度 国公立大学入試動向Ⅴ」の続きです。よろしければそちらも併せてご覧ください。
国公立大学の志望動向
⑵主要国立大学の志望動向
主要国立大学について志望動向をみてみよう。
表3は、東進の「第3回 8月共通テスト本番レベル模試」の2016年度入試から2026年度入試までの志望動向を主要国立大学について、大学別・学部系統別に、2016年度志望を100とした指数で表したものである。
まず、北海道大では前年度に大きく減少した「法・政治」(前年比117%)や「教育・体育・人間発達」(同109%)が揺り戻し的に増加した。一方、「看護・保健・医療技術」(同98%)は6年連続で減少している。大学全体としては前年比108%と増加傾向を示している。
東北大では、「農・水産・獣医」(同125%)、「理学」(同110%)、「工学」(同107%)は、前年度に続き、今年度も大幅に増加した。前年度は減少していた「法・政治」(同132%)をはじめ、すべての系統で増加がみられ、大学全体としても4年連続の増加となっている。
東京大はすべての系統で大幅な増加となった。「経済・経営・商」(同126%)は7年連続、「理・工学」(同109%)では8年連続での増加となっている。
東京科学大は、「理学(理学院)」(同107%)および「工学(理学院以外)」(同102%)はいずれも増加を示した。一方で、「看護・保健・医療技術」(同54%)は大幅に減少している。大学全体では前年比102%となっている。
一橋大では、「経済・経営・商」(同122%)は3年連続での増加となった。2023年度に新設されたソーシャル・データサイエンス学部の属する「環境・情報・国際・総合」(同149%)は大幅に増加となった。
千葉大では、大学全体でみると、前年比102%と前年とほぼ同水準となっている。しかし、「環境・情報・国際・総合」(同146%)および「農・獣医・水産」(同119%)では大幅な増加がみられる。
名古屋大は、「教育・体育・人間発達」(同74%)および「環境・情報・国際・総合」(同74%)が大幅に減少した。5年連続で増加を続けている「経済・経営・商」(同101%)を除くすべての系統で減少がみられ、大学全体でも前年比88%と大きく減少している。
京都大は、「看護・保健・医療技術」(同95%)および「薬学」(同96%)を除くすべての系統で増加がみられた。一方で「医学」(同146%)は大幅な増加を示している。大学全体では前年比120%となり、8年ぶりの増加となった。
大阪大は、「経済・経営・商」(同107%)は3年連続で増加した。一方で、「薬学」(同77%)は揺り戻し的に大幅な減少を示している。
神戸大では、「看護・保健・医療技術」(同83%)は4年連続で減少し、前年度に続いて大幅な減少傾向がみられる。一方、前年度微減だった「文・人文・人間系」(同121%)は大幅に増加している。
広島大は、「農・獣医・水産」(同83%)が減少している一方で、「経済・経営・商」(同117%)は高い人気を集めている。また、「教育・体育・人間発達」(同114%)でも増加傾向を示している。
九州大は、「文・人文・人間系」(同73%)を除くすべての系統で増加がみられ、特に「経済・経営・商」(同155%)では指数が2016年度の約3.6倍に達した。大学全体でも前年比111%となり、3年連続の増加となっている。
ここで取り上げた主要国立大学の大学ごとの志望動向の推移を比較するために、例として各大学の「工学」(東京大では「理・工学」)と「経営・経済・商」の系統について、その動向をグラフ8、9にまとめた。2016年度を起点として、どのように志願者が増えたのか、あるいは減ったのか。各大学での人気の変動を比較することができる。
なお、この分析は、8月の模擬試験の段階での各大学の志望者数の変動をみたものであり、実際の志願動向は必ずしもこの通りになるとは限らないので、志望校選びの際には、幅広く情報を集めてもらいたい。


















