憧れの大学 人気の秘密に迫る! 芝浦工業大学 工学部編 part1
(2026.02.05)
憧れの大学 人気の秘密に迫る! 第3回 芝浦工業大学 工学部編
2024年4月、芝浦工業大学工学部は学科制から課程制へと移行した。この大胆な教育改革を主導したのが、2025年度から副学長に就任した苅谷義治教授だ。変革の背景には、複雑化する社会課題に立ち向かう技術者を育てたいという強い思いがあった。

| 分野の垣根を越えて学ぶ新しい工学教育のかたち
研究者と教育者の二つの顔
「材料の強度、特に破壊を扱う研究をしています」。苅谷教授はコンピュータやスマートフォンが壊れずに長く使えるよう、電子機器の破壊を予測する技術を長年研究してきた。芝浦工業大学高校(現附属高校)から同大学、修士課程へと進み、重機メーカーに就職。しかし研究への思いを捨てきれず、29歳で博士課程に戻る決断をした。「もともとは橋と船を造る仕事をしていました。でも研究をやりたいという気持ちが諦めきれなくて。30歳を前に、これが最後のチャンスだと思って挑戦を決めました」。イギリス留学やつくばの国立研究所を経て、2006年に母校の教員として着任。中学入学組を除けば最長クラスの在籍期間を誇る、生粋の芝浦工大人だ。
副学長と工学部教授を兼務する現在も、毎日研究室に戻って学生とディスカッションを重ねている。
「お互い研究者として意見をぶつけ合っています。彼らの方がよく勉強していることもありますし、新しいアイデアを持ってくることもあります。行き詰まったときは一緒に悩んで、朝になると『先生、思いつきました』なんて言ってきたりします」。学生との距離の近さは、理工系単科大学ならではの特徴だと苅谷教授は言う。












