まず、学習時間・休憩時間・睡眠時間を含めた日々のおおまかなスケジュールを作成し、それに基づいた生活を心がけましょう。特に学習面では、予習・復習のバランスに注意し、予習では自分が理解できていない点、理解があやふやな点をメモに残すなどして明確にした状態で受講してください。復習では、単にテキストを読むだけはでなく、再度問題を解いてみる、自分で要点をまとめる、自分の言葉で説明してみるなど、能動的に学習することが重要です。

　4月にやっておくべき英語学習としては、基礎文法が非常に重要です。まだ基礎文法に不安がある場合は、この1カ月で集中的に学習し、ひととおり修了させましょう。また、日常生活や大学入試で頻出のテーマに関連する語彙を増やし、読解力や表現力の向上を目指してください。最後に、入試では、長文読解が大きなウェイトを占めます。最初は時間をかけてでもいいので、自分の力で長文を読み、その内容を正確に理解する練習を重ねていきましょう。

　受験勉強はマラソンのようなものです。短期間で成果が出るものではありませんが、コツコツと努力を積み重ねることで、必ず成果は現れます。自分自身を信じ、前向きな姿勢で取り組んでください。

WEB限定アドバイス

　生活面では、脳の疲れを回復させ、記憶の定着を助けるためにも、可能な限り早寝早起きを実践し、質の良い睡眠を確保してください。特に受験は午前中から夕方にかけて行われますので、深夜の勉強よりも、早寝早起きで日中に脳が働くリズムを作ることが大切です。また、勉強のエネルギー源となる食事は、バランス良く、定時に取るように心がけましょう。特に脳に十分なエネルギーがまわるように朝食を抜かずに一日のスタートを切ることが重要です。さらに、長時間同じ姿勢で勉強することは身体に負担をかけます。短い時間でも良いので、ストレッチや散歩などを取り入れ血流を良くすることを心がけましょう。

　英語の基礎を支える文法を理解し、正確に使えるようになることが重要です。時制、助動詞、不定詞、分詞、動名詞などの理解はもちろん、関係代名詞と関係副詞の区別、条件文と仮定法の区別など今後の英語学習でつまずかないための基本的な文法項目をしっかりとマスターしましょう。

　また、語彙学習では、日常生活で使われる基本的な単語やフレーズを覚え、それらを使って簡単な会話をしたり文章を書いたりする練習をしましょう。

自己管理能力を養おう

　学習習慣では、学んだ内容を定期的に復習し、理解を深めると同時に記憶に定着させましょう。自分で問題を作ってみたり、友人と討論したりするなど、能動的に知識を使う機会を増やすのが効果的です。また、目標設定とその達成に向けた計画性は、受験勉強において非常に重要です。実行可能な学習計画を立て、実行に移す自己管理能力を養うトレーニングも始めましょう。

　今は大学受験に向けた基礎を固める重要な時期です。焦らず、しかし確実に、一歩一歩学習を進めていきましょう。

WEB限定アドバイス

　英語学習において、学校生活や趣味、興味のある分野の語彙を拡充するなど、実践的な英語に触れることも大切です。それらと平行して、短い文章やニュース、簡単な物語を読む練習も始め、内容理解や要点把握のスキルを高めましょう。