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地理 山岡信幸先生の学習アドバイス

地理

山岡信幸先生

山岡信幸先生

「趣味は幾何学の問題を解くこと」ということからもわかるように、その論理立てられた緻密な授業には定評がある。丁寧な板書とわかりやすい図解に、地理が苦手な生徒も思わず引き込まれてしまう。とにかく地理を暗記科目だと思っている君は、ぜひ先生の授業を受講してみてもらいたい。

高3生 のキミへの学習アドバイス

 地理の学力=地名や用語の知識力と考えがちですが、共通テストの過去問に触れた人なら、数学のように「思考の過程」が大切だと知っているでしょう。自然、産業などテーマごとにリクツを学ぶ系統地理を先に一巡させて、地誌の学習と過去問演習は同時並行で、ASAP(できるだけ早く)!系統地理の中でも、特に気候は「どうして海沿いが砂漠に?」など、理由づけする地理的思考の土台を作り、「夏に乾燥→旨いワインの産地だ」とほかの単元にも応用可能です。そして、共通テストの演習を通じたメカニズムの理解は、国公立の論述対策の準備になるし、私大特有の細かい知識を吸収しやすくしてくれます。SDGs、気候変動、移民、ウクライナ、ガザ……現代の多様な課題に、総合的で根本的なアプローチができるのが地理という科目です。全力で学ぼう!


WEB限定アドバイス

 「受験学年から始めよう」と言っていたのに、4月「まだ早い」、5月「夏までに」、6月「夏で挽回だ」、夏「2学期に大逆転!」……(もう無理)。思考のクセは良くも悪くも習慣化します。今日始めない人に明日はありません!


高2・1生 のキミへの学習アドバイス

 地理の対象は、「地理的事象」=「地図で表現できること」。そして、地理の学習は「地域どうしを比較し、地理的事象の因果を探る」、つまり、地図を見てあれこれ考える、ってことです。「ノルウェーの大西洋岸も日本の三陸海岸もチリの南部も海岸線がギザギザしているなあ」「成り立ちは同じだろうか、違うのだろうか」「人々は何の産業で生計を立て、どんな生活をしているのだろう」……。


暗記だけの学習から卒業

 英語における辞書と同様に、地理の学習には地図が不可欠。学習時には必ず地図帳を横に開こう。白地図を使った整理も効果的。視覚的だからインプットしやすい。位置情報とリンクしない「文字だけ」「暗記だけ」の学習から卒業しよう。入試には知識も必要だが、理屈がわからないことはなかなか覚えられないものです。

 地理はスキマ時間を活用する教科。白地図のほか、用語集、一問一答などのツールを準備して、休み時間でも、移動中でも、お風呂でも(濡らさないよう!)勉強しよう。