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古文 吉田裕子先生の学習アドバイス

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古文

吉田裕子先生

吉田裕子先生

遠い昔の古文が、まるで身近な友人のエピソードのように、いきいきと現代によみがえる。急所をズバリおさえる古典文法、語源やイメージから本質的に覚える古文単語、絵や身ぶりで昔の様子が目に浮かぶように学ぶ古文常識……気がつけば古文が大好きに。作品の世界を楽しみながら、古文を得意科目にしよう。

高3生 のキミへの学習アドバイス

 現役合格を目指す場合、高3の前半までにどこまで実力を伸ばせるかが重要!そのためにも、視野を広げ、受験までの一年間、また、数カ月単位の学習計画を立てましょう。

 各教科に関し、「〇月までに基礎固め、そこから類題演習、〇月から過去問演習講座」といった計画を立てつつ、学校行事や部活の事情も踏まえ、時期ごとの勉強の優先順位、科目間バランスを見る全体観も欠かせません。

 古文は、単語や文法の基礎を前提に、実際にその知識を使って長文問題が解けるか、が問われる時期。長文読解から逃げず、扱った文章は細部まで復習して何度も読み返してください。

 学習計画は学校や東進の担任助手の先生などに相談しつつ、自分で決めるようにしましょう。計画を立てる力、模試を踏まえて計画を調整できる力、己の特性を踏まえつつ計画をやりきる力、これらは受験だけではなく人生において大切な力です。


高2・1生 のキミへの学習アドバイス

 古文の勉強において、機械的に丸暗記するとか、何となく答えるとかではなく、自分で理屈立てて説明できるようにしましょう。文法であれば、「この助動詞が打消ではなく完了だと判断できるのは、上が連用形だから」と説明できるレベルです。単語も、辞書で漢字や語源、用法を調べ、覚え方を工夫して、文脈の中で適切に意味を判断できるようになることです。授業の受講後など、自分で誰かに説明するようなつもりで復習してくださいね。


勉強では「急がば回れ」

 また、単語・文法に加え、古文の背景知識も学び、物語の情景が浮かぶようにしていきましょう。「急がば回れ」という言葉がありますが、勉強では、ちょっとした寄り道を大切にしてください。例えば、知らない言葉に出会ったら、国語便覧や辞書、検索などで調べてみてほしいのです。自分の手で調べたものは記憶に残りやすいですし、そうした知識の蓄積が初めて読んだ文章の理解を助けてくれるものですよ。