今年の共通テスト寺田先生はどう見た？

　共通テストの特徴的な出題内容として挙げられるのは、次の二点です。① 実生活や実社会に即した問題を定量的に（数学で）解決する② 一つの問題に対して別解や証明の検討をする（探究）また形式的には、①問題文が長文化する② 複数の規則や資料の比較が必要になるといった点が挙げられるでしょう。

　もちろん、数学の実力を上げていくことが何より大切です。しかし、このような特徴的な出題に習熟するため、特に受験学年においては過去問演習や模試、講座を活用して学習を進めていきましょう。

「一つだけ、丁寧に」で気持ちも前向きに

　「受験勉強を始めたいけど何から行えばいいのか」という皆さん。まずはどの科目でもいいので、例えば東進の通期講座をペースメーカーにするといいでしょう。一つの講座の予習・受講・復習を丁寧に行うことで、学習のペースを作りましょう。日々の習慣、学習のリズムが作れれば、手が伸びなかったほかの科目の勉強を始めるきっかけにもなります。

　しっかりと全科目の学習計画を作ってバランス良く勉強することが向いている人もいますが、そうでない人もいます。

　計画どおり進めるのが苦手な人こそ、最初のうちはこのように「一つだけ、丁寧に」を意識して勉強してみてください。一つうまくいけば気持ちも前向きになり、ほかのことにチャレンジする余裕も生まれ、うまくいくものですよ。