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世界史 加藤和樹先生の学習アドバイス

世界史

加藤和樹先生

加藤和樹先生

若くして既に10年以上の世界史指導経験を持つ気鋭の講師。史実に真摯に向き合い、自らの知識と経験を深める為に様々な国へ視察に行くのを趣味としている。世界史の持つ「必然性」と「展開」を重視し、それを図解して捉える授業は、「世界史に興味が持てない」「自分は暗記が苦手かも」と思っている生徒の意識を180度転換させる。

高3生 のキミへの学習アドバイス

合格のために何をすべきか自分に問い続けよう

 私は「世界史は努力を裏切らない」という言葉をよく使いますが、夏を迎える前に、「適切な努力」ができているのか確認していきましょう。「勉強しているのに成績が伸びない」生徒の特色を2つ紹介します。この勉強法の改善点を考えてみてください。

①「一問一答をひたすら頑張っています。」
②「テキスト(もしくは教科書・プリント)を読んで単語の暗記を頑張っています。」

 いかがでしょうか。このパターンの受験生に多いのが、インプットばかりでアウトプットをしていない、つまり「問題演習」を疎かにしているというケースです。「現在どこまでインプットできているのか」を知るためには、問題を解かなければなりません。解いてみて間違った部分こそが「穴」であり、その「穴」を埋めていけば成績は確実に伸びていきます。間違うことを嫌う受験生は多いですが、間違った部分は自分の「伸びしろ」だと思って、ポジティブに問題演習に取り組みましょう。受験で戦える世界史力を身につけてください!

高2・1生 のキミへの学習アドバイス

 世界史は多くの時代、地域を学習する科目ですが、順番は特に決まっていません。古代史から勉強してもいいし、現代史からでもいい。ですので、まずは興味がある時代、もしくは国について勉強してみてください。

世界史は人生を豊かにしてくれる

 「『キングダム』が好きだから中国の古代史を勉強してみよう」、「サッカーが好きだからサッカーの母国イギリスの勉強をしてみよう」など学習のきっかけは何でもOKです。「この範囲は私に任せとけ!」というような、自分にとっての得意範囲を作ることができれば、世界史の勉強の型が身についたも同然。これを他の範囲に応用していけば、世界史を得点源にすることができます。

 世界史は教養を深め、人生を豊かにしてくれる科目です。まずは興味のある範囲から楽しく勉強していきましょう。