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小論文 石関直子先生の学習アドバイス

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小論文

石関直子先生

石関直子先生

受験小論文界の良心遂に登場! 一生ものの文章力を一から丁寧に教えます。「私は華道家としての一面も持っていますが、医療従事者への道も華道同様一種の「修行」。時に自己と向き合いながら、時に周囲の助けを受けながら、合格への道のりを歩んでいきましょう。栄冠への3点セットは『夢・努力・目標』です。今日の努力が明日の笑顔! 夢に向かって一緒に頑張りましょう!

高3生 のキミへの学習アドバイス

情報のアップデートをして文章に表現していこう

 私が予想する、来年の入試で狙われる小論文のテーマを三つ挙げるとすれば、「少子化と人口減少」「若者の貧困」「チャットGPT」です。どれもよく耳にする内容で、日々状況が変化しているテーマですので、新聞やインターネットなどから新鮮で正しい情報を収集し、その都度アップデートしていきましょう。

 そして「現状(今、どうなっているのか/何が問題なのか)」、「背景(問題の背後に何があるのか)」、「対策(どう解決、改善すべきか)」を、自分の志望する分野に合わせて考えてみてください。

 話題の「チャットGPT」のようなAIにできないのは、「書くことを楽しむこと」「ほかの誰でもない自分を表現できたときの達成感を得ること」だと私は思います。自分の進む道に誇りを持ち、感じたこと、考えたことを文章に表現していきましょう!


高2・1生 のキミへの学習アドバイス

「身についた言葉」を増やそう!

 皆さんの答案を添削していて時々気になるのが、「浮いている言葉」。例えば「環境破壊が進む原因は、自然と人間との有機的なつながりの喪失だ。」太字の言い回しは、書物などを読んで、その人の心に響いたフレーズなのかもしれませんが、そのまま使って前後の内容と馴染んでいないと、読み手は違和感を覚えます。「環境破壊の原因は、人間も自然界の一員であるということを忘れ、人間だけの利益を追求するからだ」などのように、一度、自分の言葉に噛み砕いてみましょう。

 こういった練習は高3になってからでは間に合わなかったりするので、高2、高1生の今から始めることをおススメします。

 語彙を豊かにし、感性と思考を磨き、志望校に合格できる文章力を身につけるには、さまざまな「体験」が大切です。勉強に、部活動に、課外活動に、高校生の今だからできるさまざまな挑戦をしましょう。体を使って身につけた文章力は一生ものですよ!