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時代と共に変化する大学入試①

時代と共に変化する大学入試①
時代と共に変化する大学入試①

 現在の高校生を取り巻く大学入試は、激変の渦中にあり、ご父母世代から大きく変化しています。ここでは、最新の大学入試の状況と共通テストや多様化する入試選抜方法についてご紹介します。


大きな社会変動の中で

逞しく生きる力を測る入試へ


 18歳人口がピークだったのが、今の高校生のご父母の多くが受験生世代だった1992年でした。同年205万人だった18歳人口は、2024年には前年より約6万人減少の106万人となります。日本は生産年齢人口の急減、グローバル化の進展や技術革新など、社会変動の中にあります。

 このような状況で、世界中の様々な国の人たちと対等に渡り合って活躍するためには、これまでのような知識偏重の勉強では太刀打ちができなくなってきました。これからは自ら問題を発見し、答えを生み出し、新たな価値を創造する力が求められます。文部科学省は「①知識・技能」「②思考力・判断力・表現力」「③主体性を持って多様な人々と協して学ぶ態度」、これらを「学力の3要素」として、バランスよく育む教育改革を行っています。

 その改革の一つが大学入学共通テストへの移行です。2021年、「知識」に重きを置く出題であったセンター試験から、それらを活用する「思考力・判断力・表現力」を重視した共通テストへと移行しました。

共通テストで求められるのは探究する力や、大量のデータを高速処理する力です。センター試験時代と比べると、知識だけで解ける問題は少なく、出題される問題は新しいタイプの数々です。


2025年度、入試が変わる

学習指導要領が新課程に


 現在の大学教育改革は、主に「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」を元に進められています。大学教育改革の主な取り組みとなるのが、「文理横断・学修の幅を広げる教育」「時代の変化に応じた迅速かつ柔軟なプログラム編成」などで、さまざまな改革が実施されています。

 2022年4月の高校入学生から新しい学習指導要領が導入されたことは、前述の大学教育改革と密接に連携しています。変わる大学で学ぶにあたり、必要な資質となる学力を入試で測ることになります。

 その一つが新課程で導入された「情報Ⅰ」です。新課程では全員がプログラミングまでを学ぶことになり、実社会で必要となるリテラシーを身につけることを目指した内容です。2025年度からの共通テストでも出題される予定で、国立大の95%以上が必須化を示している教科です(資料1)。


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